SRI SATHYA SAI RAM NEWS
活動報告
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センター・グループ活動
エーカーダシャ ルッドラ パーラーヤナ 北海道
一体性の喜びに包まれて
“ヴェーダは全人類の幸福のための神からの贈りものです”
『アティ・ルッドラ大供犠祭』p.15
2023年10月28日、インド満月祭、そして、偉大な聖者であるヴァールミーキ※1の誕生日でもある吉祥な日に、最北の地、北海道においてエーカーダシャ ルッドラ パーラーヤナ(ルッドラム11回吟誦)を開催することができました。北海道に来てくださった皆さま、オンラインで参加された皆さま、そして、たくさんのセヴァ(奉仕)をしてくださった皆さまに篤くお礼申し上げます。そして、何よりもヴェーダ※2の化身であられるバガヴァン ババ様に心より感謝の祈りを捧げます。世界平和を祈願するヴェーダの祈りの会、「エーカーダシャ ルッドラ パーラーヤナ」は、日本においては2012年の富士山麓での開催を皮切りに全国各地で実施され(下表参照)、北海道での開催は12回目となります。前回は福岡でしたが、新型コロナの世界的流行のためその後一時中断となり、今回は4年半という長いブランクを経ての開催となりました。この間、ヴェーダチームでは、オンラインを活用して毎日のヴェーダチャンティング(吟唱会)、週に5回のヴェーダクラスを間断なく継続してきました。今回は、このようにして培ってきたヴェーダ学習の成果をスワミ※3に捧げる機会でもありました。北海道エーカーダシャ ルッドラ パーラーヤナの経緯を皆さまにご報告したいと思います。
ERP:エーカーダシャ ルッドラ パーラーヤナのこと
〔それは、2017年のプッタパルティ※4の御降誕祭に始まった〕
ヴェーダ チャンティングが
すべての国で、
すべての人により、
すべてのカースト、
すべてのコミュニティ、
すべての個人によりなされることが、
バガヴァンの決意です。
2017年11月に帯広グループから私を含め3名の帰依者が、プッタパルティ※3での御降誕祭そして同時開催された世界ヴェーダ大会に参加しました。その頃の私はヴェーダに特別関心があって参加したわけではありませんが、マンディール(礼拝堂)全体が地響きのようにうねり、こだます、一体感溢れるヴェーダチャンティングに感銘を受けたのを覚えています。感動も覚めやらぬ中、帰国の際にSis. MさんとBro. Kさんに出会いましたが、彼らはとてもヴェーダに熱心で、「北海道でエーカーダシャ ルッドラ パーラーヤナをやりましょう、ぜひやってください。」と強く勧められることになりました。しかし、当時の北海道はヴェーダに熱心な方が決して多いわけではなく、ナマカム(ルッドラムの1つ目のパート)など夢のまた夢という感じでした。「とても無理です。」とお断りしたのですが、数ヶ月後に、このとき一緒に参加したSis. Sさんが突然、「ヴェーダを習いたい、グループでやって欲しい。」と言ってこられました。札幌センターにも聞いてみますと、「同じ意見が今、札幌でも出ています。」とのことで、その共時性にスワミの御意志を感じ、急遽、北海道全体でヴェーダを習おうということになりました。そこで、当時インドに滞在していた日本のヴェーダの牽引者として知られるBro. Aさんに思い切って連絡してみたところ、一も二もなくすんなりと快諾してくださったのでした。こうして、2018年5月15日よりインドと日本間でZOOMを使ったオンラインヴェーダ教室、つまり、北海道エーカーダシャ ルッドラ パーラーヤナの基礎造りが始まったのです。
〔Bro. Aさんによる北海道ヴェーダクラス〕
ババ様の御言葉
覚えておきなさい、
私の使命は、
ちょうど4つの要素から成っています。
それは、
ヴェーダ ポーシャナ
(ヴェーダの奨励)
ヴィッドワト ポーシャナ
(ヴェーダ学者の育成)
ダルマ ラクシャナ
(ダルマの保護)
バクタ ラクシャナ
(帰依者の守護)
です。
私の恩寵と私の力を
これら4つの方向に沿って拡げながら、
私はその中心に我が身を置いています。
1962年11月23日の御講話
当時は、サンスクリット語の発音ルールなど知らず、CD等で聞いて真似て発音している人が大多数でしたので、そり舌音は勿論、マハープラーナ(帯気音)やアルパプラーナ(無気音)、複合子音前のタメ(発音方法及びルール)など全くできていない状況でした。そんな出来の悪い生徒をBro. Aさんは懇切丁寧に指導してくださいます。その姿に多くの帰依者が感銘を受け、自然に自己研鑽を重ねるようになりました。私たちも驚いたのですが、最初は、「ヴェーダなんて分からない、聞くだけで満足。」と言っていた80歳代のSis. Oさんも、今は一緒に唱えられるようになりました。
2019年12月末に発生した新型コロナ感染は、日本においても瞬く間に広がり対面活動が中止となったため、ヴェーダチームは2020年1月29日よりオンラインによる全国ヴェーダクラスを開始することにしました。北海道では、北海道ヴェーダクラスに加えてこの全国版クラスにも積極的に参加する帰依者が増え、これで一気にエーカーダシャへの夢が現実のものへと変容し始めました。
〔世界的危機と北海道エーカーダシャ〕
ババ様の御言葉
現代では、ヴェーダの影響力が減少しているために、世界中にかなり多くの邪悪、困難、混乱が蔓延しています。
1993年10月18日御講話
この世を救うものは武力でも爆弾でもありません。この世界を守るものは神の恩寵だけであるべきです。神の恩寵を祈ることは人間の第一の義務です。祈りはきわめて重要です。
1991年2月13日御講話:
「危惧すべき世界規模の災害はない」
コロナは3年の月日を経て漸く落ち着きを見せ始めましたが、その間にロシアによるウクライナ侵攻、北朝鮮の核・弾道ミサイル発射実験、地球温暖化から沸騰化へのレベル上昇、自然災害頻発(そして最近ではガザ地区の紛争)など、地球崩壊の予兆ともとれるような大惨事が次々と勃発しました。特に北海道はロシアに最も近く、また北朝鮮が発射する弾道ミサイルの飛翔経路にもなっていて危機意識は強いように感じました。神に頼るしか道は残されていないとも考えられる状況は、必然的に北海道でのエーカーダシャ ルッドラ パーラーヤナ開催への期待が高まります。2022年10月30日、私はヴェーダチーム世話人のBro. NさんとBro. Aさんに、1年以内の開催を目途にご相談させていただいたところ、お二人から快諾を得ていよいよ準備開始となりました。
〔一度決めた場所が変更となるサイの御業〕
北海道というと、多くの方が大自然、広大な土地、澄んだ空気というイメージを思い浮かべると思います。私たちもできるだけ北海道らしい場所をと願い、そのような環境の整った施設を探し、「札幌芸術の森」という広大な施設を第一候補としてあげ準備に取りかかりました。人気の高い施設でしたが、無事に同施設を比較的涼しくなるお盆明けの8月26日(土)という日程で確保することができました。
私たちはホッと安堵したのですが、それから10日ほどした4月下旬に、Bro. Aさんより突然連絡が入りました。「場所としては申し分ないけど、その頃の北海道は、ホテルは取れにくく飛行機代も通常の2倍しています。帰依者が参加しにくいと思います。10月への変更は可能でしょうか? もし変更が難しいようでしたらそこはキャンセルして、清田区民センターという施設はどうでしょう?日程も、種々の条件から10月28日が最良のように思います。」と提案されたのでした。やっと決まったという状況でしたので意気消沈の面持ちでしたが、調べてみますと、確かにこの時期は、ホテル代も飛行機代も極端に高く設定されていました。急遽、Bro. Aさんの勧める清田区民センターに変更して準備を進め、公共施設としての抽選等はありましたが、第一希望の10月28日という日程で、トントン拍子に決まったのでした。
今振り返りますと、このBro. Aさんからの提案はまさしくババ様からの御指示だったことが分かります。今年の夏は全国的に灼熱地獄でしたが北海道も例外ではなく、もし当初予定の8月26日(気温35度、湿度86%)に実施しておりましたら、多くの人が熱中症で倒れていたと想像されます。それに対して、10月28日の清田区民センターは時期も気候も丁度良く、会場設営時間も充分取れましたし、空港にも近く最高のコンディションでした。スワミの御加護を感じた出来事でした。
〔本格的準備開始〕
ババ様の御言葉
サハ ナーヴァヴァトゥ
サハ ナゥ ブナクトゥ
サハ ヴィールヤム カラヴァーヴァハィ
テージャスヴィナーヴァディー
タマストゥ マー
ヴィッドヴィシャーヴァハィ
共に成長しよう
共に生きよう
共に学ぼう
共に知識を育てよう
争うことなく
友情を持って
広い心を持って
1993年10月18日御講話
「バーラタの栄えあるヴェーダ遺産」
3ヶ月前に予約が確定し、いよいよ本格的準備に入りました。8月6日に第1回北海道エーカーダシャ ルッドラ パーラーヤナ オンライン全体会議を開催し、ヴェーダチームと北海道実行委員のメンバーが一堂に会しました。札幌と帯広で合わせて5名のメンバーが選任されましたが実働部隊はこの5名しかおらず、最初は不安を抱きつつの開始となりました。3ヶ月間で全体会議を5回、北海道メンバーでの会議を5回開きました。札幌と帯広は約200km離れており、情報交換はメールや電話を使い、特にメール交換は640回にも及びました。現地視察は、実行委員全員で2回、担当者のみで5回行いました。少ない人数でしたが祭壇係、運搬係、会場係、受付係、食事・プラサード※5係、送迎係、会計係等々の役割分担を決め、さらに祭壇の設営図、会場作りの設営図、当日の準備品の確認表など、一つ一つ確認しながら完成して行きました。スワミに捧げるものは「私たちの一体性」であるという共通認識を持ち、情報は細部に至るまで皆が等しく共有するようにしました。そして、彼ら全員が、サイへの愛に促されるように自分のダルマ(義務)を誠実にこなしました。
〔前日準備〕
当初は、開催日の午前に準備、午後に本番という予定でしたが、急遽、前日夜から作業をすることにしました。そして、幸いにも、そこだけが空白になっていて場所を確保することができ、こんなところにもサイのお導きを感じました。
夕方6時から9時という夜間の作業にも拘わらず、実行委員の他、5名の方がセヴァを申し出てくださいました。当日昼から札幌センターでの荷造り、梱包作業、そして夕方6時前には区民センターへ搬送し、休憩を取る間もなく会場設営に入ります。夜間の作業は当初考えていた以上に大変で、10名全員が持ち場の作業を黙々と続け、最終的には食事も摂らずに終えることになってしまいました。申し訳なく思うと同時に、本当に感謝に堪えません。今回のエーカーダシャ ルッドラ パーラーヤナ参加者は半数以上が北海道の帰依者でしたが、多くの方が自らセヴァを申し込んできてくださいました。彼らは、ヴェーダを唱えることは不得手でしたが、その姿勢には学ぶことがたくさんありました。
〔開催当日1:皆さんとの対面、そしてたくさんのセヴァ〕
ババ様の御言葉
このアティ ルッドラ マハー ヤグニャは、将来、さまざまな場所で行われなければなりません。このヤグニャはすべての人に関係します。このヤグニャは、一つの国、一つの宗教、あるいは一つのカーストに限定されません。このヤグニャは全世界の幸福のために行われます。もし皆さんがこのヤグニャを行い続けるなら、じきに全世界の人が一つになるでしょう。パキスタン、アフガニスタン、日本、アメリカ、ドイツ――すべての国が一つに結びつくでしょう。
2006年8月19日の御講話より
全国からヴェーダクラスの仲間が次から次と到着しました。遠くは、九州、関西から、SSSIOJ全国世話人のBro. Sさん初め、58名の方の参加です。久々にお会いするお顔や初めての方、家族連れの方やご夫婦で来られた方、皆、お会いした途端に旧知の間柄であったかのように満面に笑みを浮かべます。全国的にインフルエンザが猛威を振るっていた時期でしたので、少し心配しましたが、一人も欠けることなく全員無事に参加でき、ホッと安堵しました。
大阪から来られたBro. Kさんが、儀式に必要な聖水散布のための美しい器、カラシャ(水瓶)や専用のコップ、スプーンなどを持参してくださり、それらを祭壇に飾ってくださいました。聖水として使ったお水は、Sis. Nさんが現地まで赴き汲んできてくださった、波動がとても高いと言われる羊蹄山の湧き水です。また、この時に使うココナッツは、東京の帰依者がジュースのたっぷり入った新鮮なものを選りすぐって送ってくださったもので、さらに散布時に使用するマンゴーの葉は、沖縄の帰依者が、近くにあるマンゴーの木から祈りと共に切り取って送ってくださったものでした。そのほか、東京センターからは、セヴァダル(奉仕者)のスカーフやリンガム(細長い球体でシヴァ神を象徴する)のお写真が丁寧に包装されて送られてきました。北海道エーカーダシャ ルッドラ パーラーヤナは、こうした全国の皆さまからの支援があって開催できたのですが、改めて日本中の皆さんとの一体性を感じさせていただきました。
〔開催当日2:ZOOM配信の危機〕
今回はYouTubeによる配信が難しいことから、より簡便な、携帯を使ってのZOOM配信を初めて試みることにしました。そのようなことで、担当の私は、事前に何回もリハーサルをして問題の無いことを確認したのですが・・・プログラム開始わずか15分前に、突然、予期しない大事件が起きたのでした。「ZOOMホストになれない、参加者のミュート操作ができない、画面が写らない」など危機的状況に陥ってしまったのです。Bro. Nさん、Bro. Aさんと相談し、知恵を借りながら試行錯誤を繰り返しましたがどうも上手くいきません。始まる2分前、とりあえず携帯画面に会場の様子が何とか映ったというところで、あとはスワミにお任せしてその場を離れることにしました。私は、ほぼ諦めの境地で気持ちを切り替え、自分の持ち場に戻りました。
〔開催当日3:エーカーダシャ ルッドラ パーラーヤナの一体性〕
法螺貝が会場一杯に鳴り響き、スワミを会場にお招きします。開会宣言がなされ、ババ様のパンチャー クシャリー マントラ(五文字のマントラ)と一緒にシヴァ神※6への祈りを捧げ、いよいよエーカーダシャ ルッドラ パーラーヤナが開始となりました。どの人も真剣な表情で一生懸命唱えているのがよく分かります。手で小さくリズムを取っている人もいます。この3年間、ヴェーダチームでは「ヴェーダを毎日聞き、正確な唱え方や意味を学んで、真心を込めて皆でぴったりと息の合ったチャンティングを神様に捧げます」を目標に掲げ、オンラインクラスを開いてきましたが、まさにその目標が達成されたような一体性が感じられました。チャンティング終了後の会食時の挨拶では、マントラチエックではいつも厳しいBro. Aさんから、「皆さんの唱える声が一つになっていました。素晴らしいエーカーダシャ ルッドラ パーラーヤナでした。」というお褒めの言葉があり、サイが私たちのエーカーダシャ ルッドラ パーラーヤナを受け取ってくださったような気がしました。
さて、話は変わりますが、今回は2家族で7名の子供が参加しました。中にはガネーシャ※7神の像を作ったという10歳の子もいました。この子たちはどのような子なのか、興味深く思っていたのですが、合掌しながら挨拶をじっと聞く子がいたり、廊下に出て一緒に遊んでいても、「ヴェーダの会場がいい」と言ってすぐに戻ってきたような子たちで、やはりスワミに呼ばれた子供たちだなと思いました。ヴェーダの明るい未来を見たような気がしました。
エーカーダシャのクライマックスとも言えるBro. Aさんご夫妻による聖水散布は、多くの方が不思議な高揚感に包まれたようです。中には、聖水を浴びた瞬間、突然歓喜に包まれ、不思議な満足感で涙が止まらなかったという人もいました。まるでスワミが微笑みを称えながら私たちの周りを歩いておられるかのようで、プッタパルティが彷彿と蘇りました。
〔ZOOM配信の不思議〕
さて、翌日になりますとZOOM配信のことが気になります。まず9割方駄目だろうと諦めていたのですが、結果はなんと、何の問題も無く良好に配信されたとのことでした。ZOOMを大画面に映してエーカーダシャ ルッドラ パーラーヤナに参加したという東京センターでは、とても大勢の方が集まり、映像を通して、また音を通して北海道と同じリズム、同じイントネーションで唱えることができた、一体感を味わえたとの報告がありました。また、自宅から参加したという全国の皆さまからは、映像がずっと見えていて良かった。そしていつものZOOMと違いみんなの声が聞こえ、それがピッタリそろっているのを感じて一体感に浸ることができた。現地の皆さまの一体感がすごくて、それがオンラインでも伝わってきて5時間があっという間に過ぎてしまった、などの喜びの声が多数寄せられました。何というサイの奇跡でしょう。サイに感謝しかありません。
〔体験談の数々〕
また、シヴァのエネルギーを感じさせるような体験も数多く聞かれました。腰痛持ちの方が5時間の間不思議なことに全く痛くならなかった。膝や足首の痛みがほとんど気にならなかった。病気のため体調が悪く、休み休みの参加と思っていたが、最初から最後まで会場内にいてチャンティングに参加できた。ワンボイスの一体性は心地よく、またヴェーダの波動は素晴らしく、参加するだけでも価値のあるものだと実感した。スワミの臨在感たっぷりで、プッタパルティに行ったような気持ちになった。オンラインでの参加だったが、途中で自分は今、本当にこの世にいるのだろうかと思ったときがあった、それはヴェーダが持つ圧倒的なパワーに触れた瞬間だった。数日経ってもヴェーダの響きが心に残り、平安な気持ちが続いた。スワミが以前よりも近くにいるような感じがしている。人生の大きな節目を感じた、などなどです。
〔おわりに〕
この度のエーカーダシャ ルッドラ パーラーヤナでは、「全てはスワミがなさっていること」を様々な場面で感じさせていただきました。無私の気持ちで神に仕えるときの喜びは何ものにも代えがたく、それに同調するかのように「一体性」という歓喜の輪は拡大していきました。そしてこの二つを結びつけるキーワードは「ナマハー、ナマハー(『帰命する』という意味の言葉であるとともに無私であることも表す」でした。淡々と唱えるヴェーダですがその影響力は計り知れず、全世界に平和の波動を届けることができます。かつ、自分自信も平安になることができます。これほどの恩恵が他にあるでしょうか?
この北海道エーカーダシャ ルッドラ パーラーヤナを機に、一人でも多くの方がヴェーダに魅了され、世界に愛の波動が広がりますようにと祈りつつ筆をおきたいと思います。ありがとうございました。
ジャイ サイラム
※1ヴァールミーキ:ラーマの存命中に記されたインドの大叙事詩『ラーマーヤナ』(ラーマの歩みという意味の神の化身ラーマの物語)の述者。
※2ヴェーダ:神聖な真理の言葉、神の息吹の集成であり、古代インドの聖賢たちによって視覚化された。もとは一つだったものをヴィヤーサ仙がヤジュル ヴェーダ、リグ ヴェーダ、アタルヴァ ヴェーダ、サーマ ヴェーダの四つに編纂した。
※3スワミ:聖者などの尊称、ここではサイ・ババ様のこと。
※4プッタパルティ:スワミの生誕地であり本拠地である町の名前。
※5プラサード(ヒンディ語):神がなだめられたときに流れ出る恩寵。帰依者が捧げた供物を神が祝福して帰依者に恩寵として与える場合が多い。
※6シヴァ神:破壊を司る神、神聖、吉祥、浄化「シヴァには最も吉兆で純粋な意識、すなわち、至高神にまつわるすべての栄光を備えるものという意味があります」ナーマスマラナp61
※7ガネーシャ:ガナ(神群)のイーシャ(主)の意。ヒンドゥー教のシヴァ神の長男である象頭神。日本名は聖天あるいは歓喜天。
盛岡グループ
発足20周年記念祭報告
2003年6月、盛岡グループは発足しました。そして6月18日(日)、20周年記念祭が行われました。当日は東京からお招きしたBro. Oを含めて合計11人が集い、スタディーサークル(ババ様の御教え勉強会)やバジャン(神への讃歌)をスワミ※1に捧げました。
20周年記念祭にあたり、何をテーマにするか事前にグループ内で話し合った結果、「終活」「霊性修行」「クシャマ(忍耐、寛容)」というキーワードが出されました。それをもとにBro. Oにスワミの御言葉をご準備いただき、スタディーサークルを行いました。
まず、はじめに、現在世界中で注目されている生成AI「ChatGPT」を使って、いくつかのテーマについてスワミがどのように説いておられるか検索しました。Bro. Oが質問事項をパソコンの画面に打ち込むと数秒で、しかも自然な日本語でまとまった返答が作成されるので、全員があっけにとられました。これは蓄積されたデータを瞬時に整理し、つなぎ合わせて作られるものだそうです。生成AIはその点で長けているものの、人間のように御言葉を糧に霊的に成長し、最終的に解脱することはできない、ということがBro. Oより語られました。周囲と協力してセヴァ(奉仕)を行うのも人間だからこそできることであり、人として生まれてきた目的を問い直す機会になりました。
次に「身体・肉体」についてのスワミの御言葉を読み、それについて意見を交わしました。いくつか御言葉のうち、「・・・肉体の執着を手放すことはとても簡単です。どうして人々がそれをできないのか私には不思議でなりません!」という御言葉に多くの参加者から、ため息が漏れました。例えば空腹感、家族や愛する人への強い思いも肉体への執着としてとらえるならば、手放すのは簡単ではないことです。一方で肉体への執着があるが故に苦しみや悲しみは深くなるのではないか、という意見も出され、手放すべきもの、そうではないものを感じ取ることの大切さについて考える時間となりました。
次にクシャマについての御言葉を読み、「クシャマがなければ何が起きるか?」といったテーマで話し合いました。「それが無いと最終的に欲望が増大して自分で自分を壊すことになる」「神への畏れがクシャマの根本として必要ではないか」「言葉遣いなどの技術的なことではなく、もっと根本的な霊的成長の要素がクシャマではないか」「そもそも何に対して、クシャマが必要なのか、周囲か、自分か」「クシャマが必要なのは感情やエゴを手放すためではないか」「耐え忍んで何も主張しないのはクシャマの解釈として正しいことなのか」など、たくさんの意見、疑問が出ました。話し合いの最後の段階で「クシャマを『愛』に置き換えてみると、見えてくるものがあるのでは?」という意見が出されました。「クシャマ」をテーマに、一人ひとりが新たな気づきを与えられる機会となりました。
最後に「全託」に関する次の御言葉を読み合わせた後に話し合いを行いました。「活動のすべてを神に捧げ、活動を主の仕事を見なし、神へのゆるぎない信仰をもって活動を遂行すれば、わずかな努力か努力なしでも成功を勝ち取ることができます。人間の努力では何事も起きないことを固く確信しなさい。」――その中で「では、そもそも努力とは一体何なのか?」といった疑問が出され、それに対してBro. Oから「努力の主体は誰でしょうね?」という投げかけがありました。それを踏まえ「自分の行為を神様と一致させようとすることが大切ではないか」「霊性修行を積み重ねることで神様に導かれ、成功につながるのではないか」といった意見が出されました。自分の行動の「行為者」を常に意識することが私たちにできる「努力」ではないかと感じさせられました。
最後に、無事にこの日を迎えて兄弟姉妹が集い、気づきを深めることができたことへの感謝を込めてバジャンを捧げ、記念祭は終了しました。
今回はスタディーサークルの意義についても改めて考える機会となりました。Bro. Oから翻訳の限界についてお話がありました。御言葉はいくつかの言語を経て翻訳されるため日本語訳が真の意味を捉えているとは限らないということです。それゆえスタディーサークルで意見を共有することで真の御言葉の意味を立体的に捉えることができるのだそうです。「輝きを放つダイヤモンドの一面一面をみんなで見つけて共有する場」「正しい、間違いはない気づきの場」というお話をいただき、改めてその意義を実感できたひとときとなりました。
盛岡グループではスワミ御降誕100周年記念ビジョンに関する目標を「一人ひとりが自分は何者か?を問い続け、その気づきを共有する」としています。今回の記念祭はまさにその場となったように思います。今後も「自分は何者か?」という問いを持ち続けながら21年目の歩みを進めていきます。
サイ ラム
※1スワミ:聖者などの尊称、ここではサイ・ババ様のこと。
千葉センター
発足32周年記念祭報告
オーム シュリ サイ ラム
ババ様の蓮華の御足にお祈りを捧げます。
今年で千葉センターは設立32周年を迎えます。ババ様に感謝と祈りを捧げるため、5月14日(日)に記念祭を開催いたしました。ゲストにBro. Tさん率いるサイ大学の卒業生8名をお招きして、スワミ※1の愛を味わう充実した1日となりました。
プログラムは午前中と午後に分かれて行われました。午前中はサイ大学の卒業生との交流会でした。卒業生の皆さんの自己紹介、なぜサイの大学を選んだのか?などをお伺いしました。
ほとんどの方が、幼い頃からババ様の帰依者で、ご両親や親戚もババ様と繋がりがあり、その流れの中で入学されるという、恵まれた環境だったことが多かったようです。ただしすべての方が簡単に入学できたわけではなく、紆余曲折を経てようやく入学できた方もいたようです。適切なタイミングでババ様の計画に基づいて、ババ様の元にお呼びになっているのがわかりました。しかし共通して言えるのは、日本の中でもババ様のセヴァ(奉仕)に携われることに喜びを味わっているようでした。
午後にはBro. Gさんにテルグ語勉強会を開いていただきました。テルグ語はババ様も使われていて、世界でも16番目に使われている言語です。特徴としてはイタリア語と同じように全ての言葉が母音に終わるところだそうです。一人称、二人称、三人称の呼び方、数字の数え方など簡単なテルグ語を楽しく学ばせていただきました。その後テルグ語の“Mana Bangaru Parthi Baba(マナ バンガール パルティ ババ)”のバジャン(神への讃歌)を教えていただきました。Bro. Tさんの発する美しいラーガ(インド音楽のメロディー)、Bro. Aさんが刻む完璧なターラ(リズム)、サイ大学卒業生の皆さんの「私たちの、黄金のプッタパルティ※2のババ様!」と呼びかけるバーヴァ(思い)が合わさり、美しいバジャンを奏でていました。途中、プラフラーダ※3のナーラーヤナ※4神に対する帰依心のお話や、ババ様との甘い体験談を聞かせていただきました。スワミのユーモア溢れる振る舞いや、帰依者を優しく導いてくださったお話を聞かせていただいた一方で、大きな教訓的なお話もいただきました。私たちは与えられたセヴァを行うことだけでは、スワミは満足してくださらない。セヴァをする機会を自ら探し出し、神様へ捧げなくてはならないと強調されていたのが印象的でした。
そしてプログラムの最後はヴェーダ※5チャンティング(詠唱)とバジャンをスワミに捧げました。サイ大学の卒業生に囲まれて捧げるバジャンやヴェーダは、まさにプッタパルティでスワミに捧げたことを思い出すことができて、スワミの愛に包まれた温かい空気に包まれることができました。
そして当日、スワミはスペシャルゲストを送ってくださいました。Sさんご夫妻です。お二人は千葉センターと縁が深く、また私たち千葉センターのメンバーをいつも気にかけてくださり、適切なタイミングで適切なアドバイスや帰依者としての見本を示してくださいます。サイ大学の卒業生のお一人おひとりに対し、母親のような温かいまなざしで包み込んでくださっているのがとても印象的でした。サイ卒業生の皆さんは年齢は20代前半の方々でしたが、千葉センターの歴史は32年にもなります。今まではゲストに来ていただいた数々のサイ大学の卒業生から私たちが、スワミとの直接的な体験をシェアしていただくことがほとんどでした。今後は私たちが、Sさんご夫妻のようにスワミの手足となって、サイ大学の卒業生はもちろんのこと、これからの時代を作り上げていく若い世代に、スワミの愛を与えていけるようになりたいと
思いました。
サイ ラム
※1スワミ:聖者などの尊称、ここではサイ・ババ様のこと。
※2プッタパルティ:スワミの生誕地であり本拠地である町の名前。
※3プラフラーダ:ヴィシュヌ神をナラシンハ(人獅子)として化身させた偉大な少年。さまざまな拷問にあいながら神への信仰を捨てなかった。
※4ナーラーヤナ:水の中で動く者の意、ヴィシュヌ神の別名。水の上で動く者の意、ブラフマー神の別名。宇宙をすみかとする者の意、原人の息子の意。
※5ヴェーダ:神聖な真理の言葉、神の息吹の集成であり、古代インドの聖賢たちによって視覚化された。もとは一つだったものをヴィヤーサ仙がヤジュル ヴェーダ、リグ ヴェーダ、アタルヴァ ヴェーダ、サーマ ヴェーダの四つに編纂した。
全国オンライン活動
2023年 アーラーダナ マホーツァヴァム報告
Aum Sri Sai Ram
2023年全国アーラダナ・マホーツァヴァム・オンラインプログラム報告書
バガヴァン・シュリ・サティヤ・サイ・ババ様の神聖な蓮華の御足にお祈りを捧げます。
まずはじめに、イベント委員会からバガヴァン※1に、今年の全国アーラーダナ・マホーツァヴァム・プログラムに貢献させてくださったことに対して、深い感謝の祈りを捧げます。今年のプログラムは、主に2つの理由から、インターネットを介したオンライン・プログラムとして開催されました。第1の理由は、2023年4月24日が平日であったことです。第2の理由は、日本にいる全ての帰依者の祈りと思いをまとめて、一体化された効果的な方法で捧げるためです。
今年のアーラーダナ・マホーツァヴァムは「サイは全て、全てはサイ(Sai is All, All is Sai)」というテーマで開催されました。プログラムは、全国ヴェーダチームによる力強いヴェーダ※2詠唱で始まり、ガナパティ・プラールタナー、サルヴァ・デーヴァター・ガーヤットリー、ナマカム第1アヌヴァーカなどのヴェーダが唱えられました。住友会長による開会の挨拶では、ババ様への感謝と、サイ・ファミリーの義務であるサイの使命を「伝える」というお話がありました。続いて、プラシャーンティ・バジャン・グループによるディヴォーショナル・ソング「カヌラ・ムンダラ」の映像が日本語字幕付きで上映されました。これは、美しい比喩を重ねながらバガヴァンと帰依者の関係を描写する荘厳な音楽プログラムでした。それからこの日のゲストスピーカーであるサイ大学卒業生のM.C. サイキラン氏によるスピーチが始まりました。サイキラン氏は、世界中の帰依者たちから報告された綺羅星のように素晴らしい体験をいくつも紹介し、アーラーダナ・マホーツァヴァムの真の意義と、今回のテーマである「サイは全て、全てはサイ(Sai is All, All is Sai)」についての思いを語りました。プログラム前半を締めくくったのは、全国セヴァ(奉仕)・チームによるビデオ・プレゼンテーションで、バガヴァンのダルシャン映像を挟みながら、全国で行われている奉仕活動の様子が報告されました。
10分間の休憩の後、後半のプログラムが始まりました。まず金沢グループと音楽チーム共同で、バガヴァンの御降誕、アヴァター宣言の日など、バガヴァンの生涯における重要な出来事とその意義を歌う日本語のディヴォーショナル・ソングが捧げられました。次に、サイ・ユース音楽グループによる短い音楽プログラムが行われました。
続いて、バガヴァンのメッセージである「外側のスワミと内側のスワミは同じものである」を実感したサイ大学の教授の体験が紹介されました。それから「Sarva Naama Swaroopam Sai Baba(すべての名と姿はサイ・ババのもの)と題されたバジャンが捧げられました。その後、私たち全員が神とつながることができる最も簡単な方法についての御講話映像が上映されました。続いて、新規録音された2曲のバジャン(神への讃歌)が捧げられました。日本を含む6カ国のサイ・ユースたちによる「アナータ・バンドー・サーイ・プラボー(Anatha Bandho Sai Prabho)」と、日本のバジャン・チームによる「世界の神様、宇宙の神様」です。それから、北陸・名古屋地域コーディネーター兼スタディサークル・チーム・コーディネーターの松見氏による閉会の挨拶があり、新たな始まりを迎えたことの意義とアーラーダナ・マホーツァヴァム当日に祈ることの目的が詳しく説明されました。最後にアーラティー※3が捧げられ、全プログラムが終了しました。
本プログラムの司会進行は、日本語パートが大阪センターの帰依者、英語パートが日本在住のサイ大学卒業生が担当しました。映像編集はイベント委員会、ウェブ・ホスティングはSRI SATHYA SAI RAM NEWSチームが担当しました。最後に、本年度のプログラム開催を許可し、絶え間ない愛の導きによってあなたの道具として働かせてくださったバガヴァンに、心より感謝申し上げます。
注:今回のプログラムは、全ての帰依者のサーダナに寄与するため、過去に開催されたさまざまなプログラムやサットサングの映像を、Youtubeページ「Sri Sathya Sai Events Japan」でも視聴できるようにする予定です。
Jai Sai Ram
※1バガヴァン:神や半神の呼称、尊者、尊神、至高神 絶対者。
※2ヴェーダ:神聖な真理の言葉、神の息吹の集成であり、古代インドの聖賢たちによって視覚化された。もとは一つだったものをヴィヤーサ仙がヤジュル ヴェーダ、リグ ヴェーダ、アタルヴァ ヴェーダ、サーマ ヴェーダの四つに編纂した。
※3アーラティー:締めくくりの意。聖なる光、献火。バジャン会などの締めくくりに歌われる祈りの歌。
Aum Sri Sai Ram
Aradhana Mahotsavam National Online Program 2023 Report
Pranams at the Divine Lotus Feet of Bhagawan Sri Sathya Sai Baba. Foremost, the events committee expresses their most prayerful gratitude to Bhagawan for enabling us to contribute to this year’s Japan National Aradhana Mahotsavam Program. The program this year was hosted as an online web based program for 2 main reasons. The first being that 24th April, 2023 was a weekday. Second was to have the prayers and thoughts of all devotees in Japan collectively offered in a unified and wholesome manner.
This year, Aradhana Mahotsavam was held under the theme of ‘Sai is All, All is Sai’. The program began with powerful Vedic Chants organized by the National Vedam Team where Vedam such as Ganapathi Prarthana, Sarva Devata Gayatri, and the 1st Anuvaka of Rudram-Namakam was chanted. After the chants, there was an inaugural address by Bro. Masaki Sumitomo, Chairman of Sri Sathya Sai International Organization Japan, who spoke on offering gratitude to Baba, and the Sai family’s duties to ‘communicate’ the mission of Sri Sathya Sai. This was followed by a grand devotional song by the Prashanti Bhajan Group - ‘Kanula Mundara’ which used beautiful metaphors to highlight the relationship between Bhagawan and his devotees. The guest speaker of the day was Bro. M.C. Sai Kiran - an alumni of the Sri Sathya Sai Institute of Higher Learning who shared many awe striking and wonderful experiences of devotees from across the globe, and his thoughts on the true meaning of Aradhana Mahotsavam and ‘Sai is all, All is Sai’. The first half of the program concluded with a video presentation by the National Seva Team who showcased a creative report on the Seva activities being held across the country, interspersed with videos of Bhagawan’s darshan.
After a 10-minute intermission, the second half of the program began with a Japanese devotional song, which included important dates of Bhagawan’s life and its significance in the lyrics for e.g. Bhagwan’s birthday, Avatar Declaration Day, etc, was offered to Bhagawan with the joint efforts of the Kanazawa group and music team. This was followed by a short music program by the Sai Youth music group who shared an experience of a professor of the Sathya Sai Institute, to whom Bhagawan’s message was “The Swami outside and the Swami inside are one and the same”. The bhajan that was offered was titled ‘Sarva Naama Swaroopam Sai Baba’ - ‘All names and forms are that of Sai Baba’. The attendees were then blessed with Bhagawan’s Divine Discourse who spoke on what is the easiest way we all can connect to God.
Bhagawan’s discourse was followed by two newly produced bhajan recordings. ‘Anatha Bandho Sai Prabho’, which was offered with the joint efforts of Sai Youth from 6 countries including Japan, and ‘Sekai No Kamisama’ which was offered by the bhajan team in Japan. The program concluded with Mangala Aarathi and a closing address by Bro. Noriyoshi Matsumi, Hokuriku- Nagoya Regional Coordinator and Study Circle Team Coordinator who elaborated on the significance of new beginnings and the fulfilling aim of praying on the day of Aradhna Mahotsavam.
The Japanese anchoring for this program was taken lead by devotees from the Osaka Sai Center and the English Anchoring by Sathya Sai Alumni in Japan. The compilation of the program was coordinated by members of the Events Committee and the web hosting was handled by the Sairam News Team. In further prayerful gratitude to Bhagawan for allowing us to hold the program this year, working through us as your instruments, and your constant loving guidance, this report concludes.
Note: The contents of this program as well as previously organized programs will also be uploaded to ‘Sri Sathya Sai Events Japan’ Youtube page for long term benefit to Sadhana for all devotees.
Jai Sai Ram
東京センター
オーム シュリ サイ ラム
2023年4月23日、東京センターにてアーラーダナ・マホーツァヴァムが開催されました。4年ぶりとなるリアルでの開催でしたが、会場には約70名の方が参加されました。
プログラムは、オームカーラ※1、ヴェーダ※2吟唱、サイ大学卒業生によるミュージックプログラム、御講話の動画の視聴、そして、バジャン(神への讃歌)が捧げられました。バジャンのときには、来場者の方が一人ずつ、祭壇のスワミの御足にバラの花を献花しました。
会場が一体となって、ヴェーダ、バジャンを捧げることができ、ババ様への感謝を改めて強く感じられる会となりました。
また、ババ様がはじめからご臨席されていることを示されるように、はじめのオームカーラの途中で、玉座のバラが落ちる奇跡がありましたこともあわせてご報告いたします。
アーラーダナ・マホーツァヴァムに続いて、昨年12月にご逝去された柴田節子先生の追悼式が執り行われました。柴田先生は、1990年に開催された第1回サティヤ・サイ・オーガニゼーション・ジャパン全国大会以来、30年以上にわたって日本におけるサイ活動の発展に寄与してこられた方であり、ご自身が体験された奇跡などを記された『神は遍在』の著者でいらっしゃいます。
追悼式では、Bro比良による弔辞、柴田先生のメモリアル動画、柴田先生ゆかりのバジャン、そして、ご子息であり長生寺の管長でいらっしゃるBro柴田様によるご挨拶、黙想、アーラティー※3、が捧げられました。メモリアル動画では、1992年のプッタパルティ※4での仏陀像入魂式で、柴田先生がババ様にパーダナマスカール※5をされているご様子など、懐かしい映像とともに、柴田先生の功績をたどることができました。 会場は終始あたたかい雰囲気に包まれ、心に残る会となりました。
多くの皆さまとともに、アーラーダナ・マホーツァヴァム、そして、柴田先生の追悼式を執り行えましたことを、ババ様に感謝申し上げます。
みんな幸せになりますように。
ジェイ サイ ラム
東京センター
※1オームカーラ:原初の音。プラナヴァ。聖音。
※2ヴェーダ:神聖な真理の言葉、神の息吹の集成であり、古代インドの聖賢たちによって視覚化された。もとは一つだったものをヴィヤーサ仙がヤジュル ヴェーダ、リグ ヴェーダ、アタルヴァ ヴェーダ、サーマ ヴェーダの四つに編纂した。
※3アーラティー:締めくくりの意。聖なる光、献火。バジャン会などの締めくくりに歌われる祈りの歌。
※4プッタパルティ:スワミの生誕地であり本拠地である町の名前。
※5パーダナマスカール:御足への礼拝、帰命頂礼(きみようちようらい)。聖者や両親などの足に平伏して行う礼拝。
横浜センター
オーム シュリ サイ ラム
横浜センターでは4月23日(日)に3年ぶりとなるアーラーダナ マホーツァヴァムを開催しました。
スワミ※1の幼少期を綴る「His Story(ヒズ・ストーリー)」というオーディオブックをもとに、朗読劇を行いました。
プログラムはヴェーダ※2の詠唱から始まりました。ガネーシャ※3・バジャン(神への讃歌)に続き、スワミの誕生の場面が読み上げられました。場面に合うバジャンを歌いながら朗読を進める構成で、ご生誕を待つ場面では、スワミをお迎えするバジャンを歌いました。そしてコブラ(アーディシェーシャ※4)がナーラーヤナ※5神であるサイ・ババ様のゆりかごとなるためにスワミの寝ていらっしゃる布の下に潜り込んでいた場面では、サイ・ナーラーヤナを讃えるバジャンを歌い、スワミが子どもたちとともにパンダリ バジャン グループ※6を作って村を巡った場面では、私たちも主ヴィッタラ(クリシュナ※7神と同一視されている神)のバジャンを歌って、スワミの幼少期に思いを馳せました。
最後の場面は、14歳のスワミが「マーナサ バジャレー グル チャラナム(おお、心よ!グル(霊性の師)の御足を崇めなさい。そうすれば、輪廻の大海を渡ることができる)」というバジャンを歌われたエピソードでした。スワミが世俗の絆を断ち切られ、人類への奉仕を始められて、最初に私たちに示されたのは、輪廻の海を渡るためにグルの御足へ奉仕を鼓舞することでした。スワミは人類の教師であり、この世界に降臨されてから常に万物に愛を与えて、与えて、与え続けるお手本を示してくださいました。神の大いなる愛と、その出来事の意義をかみしめて、スワミの御声や映像とともに、みんなでバジャンを歌い、最後にアーラティー※8を捧げ、プログラムを終えました。
この日のために、様々な場所から兄弟姉妹の帰依者が集いました。参加者のためのお食事やデザートを作って、遠くから駆けつけてくださったご家族もいました。バジャンや朗読を練習し、心づくしの捧げものを携え、スワミを思って皆、この日のために集まりました。私たちを一つにつなげ、動かしたのはスワミの神聖な愛です。参加者の多くが喜びにあふれて、子どもも大人もこのサットサング※9の一端を担いました。プログラムを通じ、スワミが私たち人類に与えてくださった神聖なメッセージを、皆、胸に刻みました。
コロナ禍を経て、昨年より再開したばかりで、何もかもが新しいメンバーで協力しながら積み上げていかねばなりません。しかし、行為者は「私」ではなく、常に神様です。「この奉仕の機会をくださって、ありがとうございます」と言って謙虚に奉仕してくださった兄弟姉妹の言葉や、姿勢には頭が下がる思いでした。
スワミは「私の人生が私のメッセージです」とおっしゃいます。私たち一人ひとりがスワミのメッセージを体現して生きていくためにお導きくださるよう、最愛なる主、最愛なるグル、サティヤ・サイ・ババ様の蓮華の御足に心からお祈りいたします。
ジェイ サイ ラム
横浜センター
※1スワミ:聖者などの尊称、ここではサイ・ババ様のこと。
※2ヴェーダ:神聖な真理の言葉、神の息吹の集成であり、古代インドの聖賢たちによって視覚化された。もとは一つだったものをヴィヤーサ仙がヤジュル ヴェーダ、リグ ヴェーダ、アタルヴァ ヴェーダ、サーマ ヴェーダの四つに編纂した。
※3ガネーシャ:ガナ(神群)のイーシャ(主)の意。ヒンドゥー教のシヴァ神の長男である象頭神。日本名は聖天あるいは歓喜天。
※4アーディシェーシャ:最初の大蛇の意。ヴィシュヌ神がもたれる神聖な大蛇。
※5ナーラーヤナ:水の中で動く者の意、ヴィシュヌ神の別名。水の上で動く者の意、ブラフマー神の別名。宇宙をすみかとする者の意、原人の息子の意。
※6パンダリ バジャン グループ:ババが7歳のときに18人の少年を集めて結成したバジャン グループ。ダルシャンを求める巡礼の切なる思いなどを表した歌に合わせて踊る。子宝に恵まれなかったスッバンマと夫が、子どもが授かるようにと南インドのマハーラーシュトラ州パンダルプルにあるパーンドゥランガ寺院に巡礼に行った際、パーンドゥランガ神への崇拝は宗教やカーストが何であれ神への賛歌を歌うことによって一つになれるという教えに感銘を受け、自分たちの住むプッタパルティの村でもパーンドゥランガ神への礼拝にふさわしいバジャンを歌ってほしいとババに願い、ババはその願いを聞いてパーンドゥランガ神のバジャンを歌い踊るパンダリ バジャン グループを結成した。スワミは神への思いを歌った神聖なバジャンによって、人々を世俗的な音楽から離れさせた。
※7クリシュナ神:ヴィシュヌ神の化身、ドワーパラユガにおける神の化身 純粋な愛の具現。
※8アーラティー:締めくくりの意。聖なる光、献火。バジャン会などの締めくくりに歌われる祈りの歌。
※9サットサング:善人との親交、神との親交、善い仲間と共に過ごすこと、善い仲間に加わること。
名古屋センター
オーム シュリ サイ ラム
今年で名古屋センターは発足26年目の年となります。コロナウイルス感染予防のための活動自粛期間が終わり、各センター・グループが少しずつ活動再開を初めている中、私たち名古屋センターでも定例会再開に向けて検討しています。けれども数年間の活動自粛の最中に、メンバーの中には他の地域に引っ越した方々、そして介護などの家庭の仕事が増えた方々などのそれぞれの環境に変化があり、残念ながらコロナ以前と同じように再開するのは難しい状況になってしまいました。
しかしマイナス的なことばかりのように思えるコロナ禍においても、一年を振り返ってみると、意外に多くの事を行ってこられたことに気付きました。第一に毎月一回ナーラーヤナ セヴァ※1ですが、金沢グループの方々やサイの学生の方々などの多くのご協力のもと、誰一人として怪我などすることもなく、無事に継続して行うことができました。
金沢グループの方々はセヴァ(奉仕)のためにいつもはるばる名古屋まで来てくださり、冬場の悪天候の中でも最後まで検討して参加してくださいました。毎回100〜120人くらいのナーラーヤナ※2神に、お弁当やおにぎり、果物やジュース、レトルトのお粥、クラッカーなどのお菓子、時にはメッセージカードや靴下などもお配りいたしました。多くの方々が「ありがとう」と言って笑顔で受け取ってくださり、そんなときに私たちが感じる嬉しく充実した気持ちは、他のどのようなことからも得られないものだといつも感じています。
次に昨年から名古屋センターのオンライン定例会も始めました。初めは月に一度、第2日曜日に数回行いましたが、Zoomなどの使い方に慣れない方も居られて参加人数が少なかった事もあり、第2土曜日に行われていた多摩グループのオンライン定例会に合流させていただくことになりました。多摩グループのオンライン活動はとてもしっかりと準備されていて、ガーヤトリーマントラ※3、バジャン(神への讃歌)から始まり、光明瞑想※4、サイ文献の朗読会とスタディーサークル、そしてアーラティー※5で散会となります。時には名古屋センターでもスタディーサークルの司会などを担当させていただきました。実際のバジャン会が行えない中でも、皆でスワミ※6へと心を向けることのできる本当に貴重な機会をいただいています。何より、これまでは全国サーダナキャンプなどで年に数回しか会うことのできなかった方々と、毎月サットサング※7を行えるというのはとても素晴らしい経験です。
そして、不定期ではありますが日本語と英語のオンライン学習会も継続して行わせていただいています。その延長線の文化交流として、日本の有名な観光地などを外国人帰依者や帰依者でない方々も含めて案内することも行いました。外国人の方々の多くは信仰心が強く、日本語や日本の文化にとても興味を持たれています。私たちがお互から学び合うというのは素晴らしいサットサングの機会だと感じています。外国人の方々は転勤することもしばしばあり、名古屋を去って行かれるのはとても寂しいことです。けれども、日本の他の地域や日本以外の国に移動された後でも、スワミの帰依者として頑張って幸せに暮らしていると便りをいただいています。また皆様が名古屋へ戻られるときにはいつでも迎えられるように活動を継続して待っていたいと願っています。
現在の社会の少子高齢化の問題や、コロナ禍などの厳しい状況の中でも、こうして善い仲間に囲まれて活動してこられたことをスワミに心から感謝しています。スワミは「愛は拡大であり、拡大は神の愛です。」とおっしゃいます。スワミは私たちにサットサングが必要なのはご存知で、私たちを引き付け繋ぐことができる唯一で確実なものは「愛」なのだと思います。ですので、初めにスワミの御教を実践する中で自分自身を愛して幸せになり、そして一人でも二人でも自分の近くにいてくれる人を大切にしていきたいと思います。そのように愛することを続ければ、またスワミは私たちに素晴らしい出会いとサットサングの機会を与え続けてくださると信じています。
ババ様の御言葉
愛は「根源」(source)から発生するものです。それは強制(force)によっては得ることができません。世俗的知識は詰め込むことができますが、愛は自然に内側から湧いてこなければなりません。愛は神です。愛のみが真の英知を授けることができます。_ ババ
2003年3月1日マハーシヴァラートリの御講話より
※1ナーラーヤナ セヴァ:人の姿をとった神たちに食事を施す奉仕。
※2ナーラーヤナ:水の中で動く者の意、ヴィシュヌ神の別名。水の上で動く者の意、ブラフマー神の別名。宇宙をすみかとする者の意、原人の息子の意。ここではホームレスの方々のこと。
※3ガーヤトリーマントラ:太陽神に捧げられる讃歌。
※4光明瞑想:スワミが推奨する光の瞑想
※5アーラティー:締めくくりの意。聖なる光、献火。バジャン会などの締めくくりに歌われる祈りの歌。
※6スワミ:聖者などの尊称、ここではサイ・ババ様のこと。
※7サットサング:善人との親交、神との親交、善い仲間と共に過ごすこと、善い仲間に加わること。
札幌センター
オーム シュリ サイ ラム
コロナ禍が始まってからの3年間は、Zoomを利用したオンラインでの記念祭でした。30周年および31周年ではゲストの方をお迎えし、ご講演を通して「神への愛」を学ぶ貴重な時間となりました。今年の32周年は、札幌センターのメンバーによる自前の記念祭です。帯広グループから5名の参加があり、私たち札幌センターの参加者と合わせて合計10名での記念祭となりました。
記念祭は、音声録音を重ね合わせ作成したヴェーダ※1チャンティングに始まりました。札幌は人数が少ないこともあり、一人が同じヴェーダを二回録音することで全体のヴォリュームを上げる工夫をし、さらにヴェーダでの参加が難しい帰依者には、「あなたは母」※2を録音してスワミ※3へ捧げることに致しました。「ヴェーダの音声重ね合わせ」の作業を募集しましたところ、仕事のため例会への参加機会が少ないものの、サイの御教えを深く学ばれている帰依者が「スワミのお仕事ですから喜んで」と申し出てくださいました。メール交換を何度もしながら作業を進めたのですが、朝の3時頃のメールだったこともあり、感謝の思いでいっぱいになりました。
スワミへの愛と感謝を表す捧げものとして、「朗読─至高神とある帰依者との間で行われた啓発的な会話─(『サナータナ・サーラティ』1975年3月号掲載)」、「朗読─愛の御言葉」、そして「感謝の手紙&みんなしあわせになりますように」の三つの動画を作成し捧げました。
「朗読:啓発的な会話」では、あれよあれよという間にこの資料が見つかり、難しいと思われた配役もすんなりと決定し、そして録音もスムーズに終えることができました。短い会話の中に心の芯まで響き渡るような御言葉がいくつもちりばめられています。「私を姿あるものとして、また姿なきものとしてみなさい」、「波に揺さぶられる丸太のようになりなさい」、「風と水があなたと共に遊んでくれていることを喜びながら、何も欲することなく、完全に満ち足りていなさい」、「努力は必要です」、「他人のやり方を変えようとしてはいけません」、「言葉によって人を教え導くことはできません」などなど、魂を喚起するような御言葉ばかりです。配役を担当された方が、「会話の中に深く入り込むことが出来た。スワミがまさに目の前にいて、直接、私を鼓舞してくださっているように感じた」と口を揃えて述べていましたが、それは、この配役がスワミによってすでに決められていたのではないかと感じさせるものでした。
「朗読─愛の御言葉」では短いものを5つ選びました。書籍「真理のしずく」の中の「love」から選んだのですが、5分もかからないうちにすぐに決めることができました。この時、担当者には、なぜか本をめくりながら朗読しているビジョンが突然浮かび上がり、でも、その手段が見つからず、寝ている間も脳裏から離れない状況だったとのことでした。しかし、翌日、他の担当者に相談したところ、「それは任せてください」との有難いお返事があり即解決。また、BGMについても世話人に相談したところ、雰囲気がピッタリのバジャン(神への讃歌)器楽曲がたまたま彼の手元にあり、朗読の音声と合うことを期待して合わせてみると、これまたピッタリの長さになったそうで、スワミが一緒に作ってくださっているような感覚になったということでした。こうして、この朗読は、録音も動画も難なくあっという間に完成したのでした。
今振り返ってみますと、これらの捧げものを考え作成していたのは、実は私たちではなく、スワミだったのではないかと感じます。私たちは単に、その道具に過ぎず、スワミは私たちをさらに自分に近づけるために、私たちを使ってくださっていたのではないかと感じました。
今年は、かねてより念願であった北海道エーカーダシャ(ルッドラ パーラヤナム)※4が計画されていることから32周年祭は「エーカーダシャ」について学びたいという声が数多くありました。その声を受け、札幌センター世話人代行による講演形式での発表が行われました。エーカーダシャについての基本知識や「アティ ルッドラ マハー ヤグニャ※5」の動画を用いての臨場感溢れる説明があり、儀式の進め方や意義などについて学ぶことができました。
このマハー ヤグニャは名前のとおり極めて大きな祭事ですが、その企画や供物の準備などをたった一人で行ったという青年部世話人Bro. Kさんのご紹介がありました。札幌は少人数なのでエーカーダシャの準備は大丈夫だろうかと不安があったのですが、Bro. Kさんの姿をここで見せていただいたことは、スワミから私たちへの励ましであり恩寵なのだと感じました。
恒例となりました三分間スピーチでは、「日々スワミといつも一緒にいさせていただいている。スワミと一緒に生きることの大切さを実感して日々を送らせていただいている」、「脊柱管狭窄症で歩行が困難になって生活が大変だったが、今の自分にもできることがあり、スワミは何をするかではなく、小さなことでもどれだけ心を込めてするかを見てくださっていることに気が付いて救われた気がした」、「開会のヴェーダが始まって胸が熱くなり、スワミが来られたことを実感した。スワミはどこにでもいらっしゃるので、そのように感じることができたことは恩寵だと思った」、「北海道でエーカーダシャが行われると思うとドキドキ感、ワクワク感を感じる」、「32周年のお捧げものを考えるにあたって、スワミがいつも私たちを見守り導いてくださっていると感じた。今後の自分の生き方がスワミのご意思であるということを実感しながらそれに沿って生きていけたらよいなと思う」、「この会が始まる前にスワミと一つになりますようにという祈りから入らせていただいた。歓喜の中に幸せをいっぱいいただいている」などなど、お一人おひとりが真摯にスワミに向かわれているご様子を聞かせていただきました。
この32周年記念祭は、いつでもどこでもスワミがともにいて導いてくださっていることを、改めて確信させていただいたセミナーでした。これからも善きサットサング※6とともに、スワミに喜んでいただけるよう精進したいと思います。
ジェイ サイ ラム!
※1ヴェーダ:神聖な真理の言葉、神の息吹の集成であり、古代インドの聖賢たちによって視覚化された。もとは一つだったものをヴィヤーサ仙がヤジュル ヴェーダ、リグ ヴェーダ、アタルヴァ ヴェーダ、サーマ ヴェーダの四つに編纂した。
※2あなたは母:「あなたは母、あなたは父、あなたは家族、親しき友、あなたは英知、尽きせぬ宝、私のすべて、至高の神よ」
https://veda.sathyasai.or.jp/text-cd/download/tvameva-mata
※3スワミ:聖者などの尊称、ここではサイ・ババ様のこと。
※4エーカーダシャルッドラ:ルッドラムの唱え方。(ルッドラムは、すべてのヴェーダの真髄といわれ、至高の神(シヴァ神)の一切普遍相を描写した非常に神聖なマントラ。ルッドラムはクリシュナ ヤジュル ヴェーダに収録されており、ナマカムとチャマカムという2つのパートからなる。)121回の「ナマカム」の詠唱と、11回の「チャマカム」の詠唱になります。これは、ルッドラムを完全に唱えられる11人の人が、ナマカムを11回(11人X11回=121回)とチャマカムを1回唱えることで成し遂げられます。
https://veda.sathyasai.or.jp/faq/rudram#h.p_FaYrphCTg4t4
※5アティ ルッドラ マハー ヤグニャ:アティ ルッドラ大供犠祭、2006年8月にプッタパルティ(スワミの生誕地であり本拠地)で行われた世界平和のための大供犠。
※6サットサング:善人との親交、神との親交、善い仲間と共に過ごすこと、善い仲間に加わること。
埼玉センター
2023年3月25日(土)埼玉センター21周年記念祭
オーム シュリ サイ ラム
埼玉センター21周年記念祭は、今年もオンラインでの開催となりました。プログラムでは、はじめにヴェーダ※1チャンティング(詠唱)でナマカム※2を埼玉のメンバーが1・2章ずつ交替で唱えました。
続いてガネーシャ※3バジャン(神への讃歌)・参加者の自己紹介の後、スタディー・サークル(霊的な学習の会)を行いました。埼玉センターではこの一年間、ヴァーヒニ シリーズ※4の中から「神問神答」を学習する書籍として選び、学習をしました。この日は最終章「八支ヨーガ」の中から、「ヤマ(禁戒)とニヤマ(歓戒)」というテーマでした。「神問神答」は難しい用語が多く出てくるので、他にも関連する御言葉を用意するなどして、参加者がわかりやすく学べるよう工夫をしてきました。今回は特にヤマの中に含まれているアパリグラハ「他人からものを受け取らないこと」についての話で、「ナーラーヤナセヴァ※5で食事を提供していたら、あるホームレスの方がお返しにパンを受け取ってほしいと言ってきた。相手を傷つけず受け取るのを断るにはどうしたらよいか」という話が参加者から出され、「ナーラヤナ※6神からのプラサード※7として受け取っても良いのでは?」「受け取らないこと頑なになるのではなく、状況を踏まえて対応しても良い。」「見返りを求めないことと、ものを受け取らないことを切り離して考えても良いと思う。」などと周りの方はそれぞれ自身の体験を踏まえ、さまざまな意見が出されました。ひとりの参加者が抱えている問題に対して他の参加者が真摯に考え、答えを見つけていく姿勢はとても愛に満ちていて、スタディー・サークルで得るものはテーマを学習すること以上にかけがえのない財産になると思いました。
スタディー・サークルの後、ゲストスピーチは前サイレディース世話人のSis. Yで、スワミ※8の名前が日本に幅広く知れ渡る前の約40年前の話から、スタートしました。雑誌でたまたま「サイ・ババ」の記事を見て「一度会ってみたい」というきっかけから、ある会合で実際にスワミにお会いした人に出会い、実際にインドに行くことになったそうです。そして初めて行ったホワイトフィールド※9では、当時はまだ人が少なくダルシャン(聖者や神を拝見すること)の会場も木の下に一つ椅子があるだけでダルシャンを人も15人くらいだったこと、そこではじめてスワミの御姿と物質化を初めて見たことやパーダナマスカール(御足への礼拝)をしたこと。またダルシャンの後5時間涙が止まらなかったことなど、これまで誰も聞くことができなかったエピソードがいろいろと話されました。また数年後のプッタパルティ※10訪問では天照大神の絵を祝福してもらい、後になってその絵からヴィブーティ(聖灰)が出現したことや、2011年、スワミが肉体を離れる前の最後のダルシャンもテレビの中継で見ていて、スワミが皆に向けてナマスカール(合掌)をされ、その手が頭上まで高く上がったことが印象的だったと、スワミへの思いが溢れんばかりのスピーチで、その後は光明瞑想※11の誘導までしていただきました。その後はダルシャン映像、バジャン3曲、アーラティー※12で記念祭のプログラムは締めくくられました。
埼玉センターは今回の記念祭でオンラインの活動に一区切りをつけ、定例会場での活動を再開します。コロナウイルスの影響で三年間、会場を使った活動ができませんでしたが、それによって「それぞれの地域にセンター・グループがあるのはなぜか?」ということを自らに問い、今後のセンター活動の意義を再確認できたように思います。今後はまた会場にて、バジャン、ヴェーダなどを捧げまた、地域奉仕活動を通じサイの愛を拡大していければと思います。
サイ ラム
※1ヴェーダ:神聖な真理の言葉、神の息吹の集成であり、古代インドの聖賢たちによって視覚化された。もとは一つだったものをヴィヤーサ仙がヤジュル ヴェーダ、リグ ヴェーダ、アタルヴァ ヴェーダ、サーマ ヴェーダの四つに編纂した。
※2ナマカム:ルッドラムはすべてのヴェーダの真髄といわれ、至高の神(シヴァ神)の一切普遍相を描写した非常に神聖なマントラ。ルッドラムはクリシュナ ヤジュル ヴェーダに収録されており、ナマカムとチャマカムという2つのパートからなる。
※3ガネーシャ:ガナ(神群)のイーシャ(主)の意。ヒンドゥー教のシヴァ神の長男である象頭神。日本名は聖天あるいは歓喜天。
※4ヴァーヒニ シリーズ:インド発行の月刊誌、サナータナ サーラティ誌にテルグ語と英訳で連載されたサティヤ サイババの著作。
※5ナーラーヤナ セヴァ:人の姿をとった神たちに食事を施す奉仕。
※6ナーラヤナ:水の中で動く者の意、ヴィシュヌ神の別名 水の上で動く者の意、ブラフマー神の別名 宇宙をすみかとする者の意、原人の息子の意
※7プラサード:神がなだめられたときに流れ出る恩寵。帰依者が捧げた供物を神が祝福して帰依者に恩寵として与える場合が多い。プラサーダ(サンスクリット)、プラサーダム(テルグ語)
※8スワミ:聖者などの尊称、ここではサイ・ババ様のこと。
※9ホワイトフィールド:バンガロール近郊の第2のアシュラムがある場所
※10プッタパルティ:スワミの生誕地であり本拠地である町の名前。
※11光明瞑想:スワミが推奨する光の瞑想。
※12アーラティー:締めくくりの意。聖なる光、献火。バジャン会などの締めくくりに歌われる祈りの歌。
サティヤサイ出版協会
『図書館への刊行書籍寄贈プロジェクト』
についてのご報告
オーム シュリ サイ ラム
この度、日印国交樹立70周年を記念して、サティヤサイ出版協会が主体となり、日印文化交流推進のための『図書館への刊行書籍寄贈プロジェクト』が実施されました。このプロジェクトは、日印国交樹立60周年でも行われており、今回、2回目の実施となります。
2022年3月1日、マハーシヴァ ラートリーの吉日に、全国の図書館にプロジェクトのご案内を出しました。最終的に、全国68の公立図書館と、13の大学図書館に、合計382冊の本を寄贈することができました。
なお、このプロジェクトには、在日インド大使からメッセージを頂いております。
寄贈した書籍は下記の通りです。
◉ インドから来た象の神様 ガネーシャ神・聖天・歓喜天 サティヤ サイババ講話集
◉ ラーマ物語(上・中・下)ラーマカター ラサ ヴァーヒニー ~ラーマーヤナの甘露の流れ~
◉ ヴェーダテキスト1
◉ ハッピー ベジタリアン にく・さかな・たまごを使わないレシピ集
◉ 真の子育て ダイナミック ペアレンティング
◉ 子どものためのバル ヴィカス物語集1
◉ 心を浄化する方法ハンドブック
◉ 思考の力
◉ 坐禅の源流 ディヤーナ ヴァーヒニー ~修行としての瞑想~
◉ 真理のしずく
◉ 聖者と精神科医
◉ サイババ 比類なき経験
◉ サイババの光明瞑想
Sri Sathya Sai Baba 様
ご降誕97th祭活動報告
盛岡グループ
オーム シュリ サイ ラム
去る11月23日(水・祝)、サティヤ・サイ・ババ様の97周年記念ご降誕祭を10人の兄弟姉妹とともにお祝いすることができました。当初はゲストをお迎えする予定でしたが、その方のご都合が合わなくなったことから、グループのメンバーの4人にお願いして普段感じていることや実践していることについてミニスピーチをしていただくことにしました。スピーチをするにあたり、テーマを決めた方が良いのではないかという意見が出され、ガーヤトリーマントラ※1をテーマに話すことになりました。
ガーヤトリーマントラについてサイ・ババ様が語っておられるビデオを見た後、順番にスピーチをしました。ある方は定例会で「ガーヤトリークラブ」の直後、自分のペットボトルの飲み物が香しいジャスミンティーの味に変わっていたため、とても驚いたそうです。ガーヤトリーマントラを唱えることでガーヤトリー女神と一体になり、祝福をいただいたのではないか、と話されておりました。
また、ある方はガーヤトリーマントラを唱えることで、ご主人の癌が消えたというお話を披露してくださいました。また、毎朝10分ガーヤトリーマントラを唱えることで雑念があまり入ってこなくなった、という方もいらっしゃいました。また、9月下旬~10月上旬にかけて行われたナヴァラートリー※2のオンラインプログラムに参加して女神のガーヤトリーマントラを唱えたところ、神聖なエネルギーが入ってくるのを実感し、五感が清められて物事を正しく見たり思ったりすることができるようになってきた、と語ってくださった方もいました。
どのスピーチも実際の経験をご自分の言葉で話しているため、力強く説得力があり、みなさん興味深く耳を傾けておられました。改めてガーヤトリーマントラのもつ力やその恩寵について感じる機会となりました。
最後に参加者全員でババ様にバジャン(神への讃歌)を捧げて降誕祭は終了しました。今回は、スワミ※3の御降誕100周年記念ビジョンの盛岡グループの目標を次のように確認する時間も設けました。
盛岡グループでは「①『自分は何者か?』と問いながら日々の祈り、瞑想、ナーマスマラナ(神の御名の臆持)、セヴァ(奉仕活動)などの霊性修行を続ける。②定期的にグループでその体験や気づきを共有する。」という目標を定めることにしました。今回の降誕祭はその目標に向けた第一歩でもあったのかもしれません。
また、コロナ感染対策に引き続き気を配りながらの開催となりましたが、会場に飾る横断幕を、時間をかけて制作した方、体に染み渡るような優しい味のお惣菜を作って振る舞ってくださった方、暖かな色合いの花を準備して来てくださった方、108の御名の捧げ物を心を込めて選んでくださった方など、いつもながらそれぞれ自分でできる「セヴァ」の気持ちでグループの活動は形作られていると感じます。これはとりもなおさず、サイ・ババ様の教えを実践していることの証でもあると思います。サイ・ババ様のもとに集い、研鑽し、気づきを共有しながらどんな100周年記念祭を迎えられるのかを楽しみに歩みを進めて参ります。
※1ガーヤトリーマントラ:太陽神に捧げられる讃歌。
※2ナヴァラートリー:ドゥルガー、ラクシュミー、サラスワティーに象徴される三つのグナを打ち破り、無知からの解放を願うインドゥー教の祭礼。アーシュヴィン月の新月に始まる。通常三日ずつ各女神を礼拝する。プッタパルティではヴィジャヤ・ダシャミーまでの1週間ヴェーダ・プルシャ・サプターハ・グニャーナ・ヤグニャ(第1回1961年開催)が行われる。また、この期間、プラシャーンティ・ヴィドワン・マハー・サバが開かれて学者がスピーチを行い、学生と学校のスタッフを中心にグラマ・セヴァが行われる。ダサラー、ダシャラ、ダセラーほか、さまざまな言語の呼び名がある。
※3 スワミ:聖者などの尊称、ここではサイ・ババ様のこと。
新潟グループ
オーム シュリ サイ ラム
新潟グループでは、今年もサティヤ・サイ・ババ御降誕祭を開催させていただきました。 海岸清掃セヴァ(奉仕)は、冷たい雨が降っていたので、中止にしました。最近は参加者が2名のことが多かったので、誰も来ないのかなぁと思っていましたが、新潟グループに初めて参加される方が2名いらっしゃいました。いまだに、ババ様の影響力はあるのだなぁと感じました。
プログラムは、『ブエノスアイレスの家』という約20分の動画鑑賞をしました。1993年3月に起きたアルゼンチンのブエノスアイレスにあるサイババ センターで起きた実話をもとにした朗読劇動画を、皆さんとともに鑑賞しました。孤児院の花壇から金塊が出てくる話ですが、このような素晴らしい奇跡的な話をたくさん聞き、ババ様の元に導かれたと思います。その頃の想いを思い出させていただきました。
バジャン※1は 3 曲唄いました。とてもシンプルなご降誕祭でしたが、今いるメンバーらしい、自分たちの思いが表されたご降誕祭だったと思いました。
※1バジャン:神への讃歌。ヒンドゥー教の聖歌、礼拝、神の栄光を歌うこと。
千葉センター
オーム シュリ サイ ラム
11月23日に市川文化会館にてご降誕祭を開くことができました。千葉センターのメンバーが顔をそろえてバジャン会※1を開くのは、3年ぶりになります。
午前中はヴェーダ※2を捧げました。千葉センターではサットサング※3が集まることができなくなってから、オンラインでチャンティング(詠唱)の練習をしていました。定例会でもZoomで一人ひとりがリードをしてチャンティングをしていたため、以前に唱えていたころよりも安定したチャンティングを捧げることができました。ヴェーダ担当者は「スワミが一人ひとりの前に立って祝福してくださって『私は全部知っているのだよ』と幸せそうにしているのを感じました」とおっしゃっていました。
午後はスタディーサークルを行いました。千葉センターでは『ババ様御降誕100周年』に向けて、毎月担当者を決めて御言葉を選んでもらっています。その御言葉をメンバー皆で共有して、一か月間意識をして生活に活かそうという取り組みを行っています。御降誕祭でのスタディーサークルは一年間の振り返りを行いました。やはり、各々、自分が選んできた御言葉には一番思い入れが深く、その人の人生のテーマが隠されているようで、御言葉からサットサングの性格が表れているようでもありました。また、振り返って一つひとつの御言葉を読み合わせていくうちに、その月の御言葉から翌月の御言葉へと受け継がれているように思われました。スワミは、私たち一人ひとりをゆっくりと着実に歩ませようとされているのを感じることができました。
最後に、久しぶりにメンバー全員でバジャンを捧げることができました。「今まではババ様が好きでババ様に喜んでもらいたくて活動をしてきましたが、今日はサットサングと過ごすことが、今更ですがとても楽しかったです」という意見もいただきました。
サットサングが作ってくださったカレーとプラサード※4を家に帰ってからも美味しくいただき、一日中サットサングを通じて、スワミの愛に包まれているようでした。
※1バジャン:神への讃歌。ヒンドゥー教の聖歌、礼拝、神の栄光を歌うこと。
※2ヴェーダ:神聖な真理の言葉、神の息吹の集成であり、古代インドの聖賢たちによって視覚化された。もとは一つだったものをヴィヤーサ仙がヤジュル ヴェーダ、リグ ヴェーダ、アタルヴァ ヴェーダ、サーマ ヴェーダの四つに編纂した。
※3サットサング:善人との親交、神との親交。ここでは善い仲間の意味。
※4プラサード:神がなだめられたときに流れ出る恩寵。帰依者が捧げた供物を神が祝福して帰依者に恩寵として与える場合が多い。
横浜センター
オーム シュリ サイ ラム
横浜センターでは3年ぶりの御降誕祭をお祝いすることができました。
毎回の御降誕祭で行っていたように、ナーラーヤナ セヴァ(奉仕活動)※1のためのカレー弁当作りから始まりました。また、あるメンバーが前日の夕方「スワミ※2のケーキがない」と思い、急遽ケーキのスポンジを焼きました。ケーキをデコレーションすることはできなかったため、誰かにお願いしようとスポンジとクリームを持参したところ、予想外なことにインドでずっと御降誕祭のケーキを作っていたというサイ大学卒業生の方が参加して、美しいデコレーションをしてくれたのです。このようにスワミは見えないところで私たちを結び付け、歓喜で満たしてくださいます。
御降誕祭のプログラムはヴェーダ※3とバジャン(神への讃歌)※4で始まりました。その後行われたバジャン・ワークショップでは、バジャンを歌う際の実践的な方法を全員で学びました。またワークショップの中で「ハムコ トゥムセー ピャーラ キトゥナ」という歌がどのように作られたかというエピソードをサイの学生が紹介してくださいました。この美しいディボーショナル・ソング(信愛の歌)の原曲と日本語をそれぞれバジャン形式で練習し、御降誕祭のバジャンの最後に全員で歌って捧げました。たくさんの楽器奏者をスワミが送ってくださり、みんなで心を込めてバジャンを捧げることができました。プログラムの後ナーラーヤナ セヴァを行い、あいにくの雨ではありましたが、万人におわすスワミのもとにお弁当をお届けして、この吉祥なる一日を締めくくりました。
大きな神の愛が一人ひとりを導いてくださっていることを実感でき、みんなが幸せで心を満たした一日となりました。これからも愛と調和の中でスワミに感謝を捧げて活動していきたいと思います。
ジェイ サイ ラム
※1ナーラーヤナセヴァ:貧しい人々に内在する神へ捧げる無私の奉仕。
※2スワミ:者などの尊称、ここではサイ・ババ様のこと。
※3ヴェーダ:神聖な真理の言葉、神の息吹の集成であり、古代インドの聖賢たちによって視覚化された。もとは一つだったものをヴィヤーサ仙がヤジュル ヴェーダ、リグ ヴェーダ、アタルヴァ ヴェーダ、サーマ ヴェーダの四つに編纂した。
※4バジャン:神への讃歌。ヒンドゥー教の聖歌、礼拝、神の栄光を歌うこと
金沢グループ
オーム シュリ サイ ラム
金沢グループではオンラインで御降誕祭をお祝いさせていただきました。
今回は、バールヴィカス(子供の開花教室)の皆さんによるチャマカム(ヴェーダに収められているマントラ)1、2章吟唱、サイの学生さんによるナマカム、チャマカム3章吟唱、レディースの皆さんによるディボーショナルソング、そしてバジャン(信愛の歌)、アーラティー※1、スワミ※2の御言葉というプログラムでした。
バールヴィカスの皆さんは、インドにいらっしゃるBro. Rからオンラインでヴェーダ※3を教えていただいています。現在はチャマカムを練習中ですので、習ったところまでを捧げる形となりました。
レディースからはオリジナルのディボーショナルソング【スワミいつもありがとう~Eternally grateful】を捧げました。レディース世話人の方に伺ったところ、定例ミーティングの時にサイの学生さんから、アナンタプル※4の大学では卒業の時にディボーショナルソングを作曲し、サイ・クルワント・ホール※5で歌われるというエピソードが紹介されました。そこで今回の御降誕祭に向けて全員で新しい曲を作ったらどうか、という提案があったことがきっかけでこのプログラムが決まったそうです。制作が始まった時、10月に新たにサイの学生さんがもうお一人日本に来られ、11月の御降誕祭には一緒にお祝いできることが分かりました。まだインドを出発されていなかったのですが、日本にいらっしゃる学生さんを通じて歌詞に参加していただくことができ、御降誕祭当日には全員で作った曲を捧げることができたそうです。
プログラムの冒頭にサイの学生さんが「歌詞はレディース達がバガヴァン※6に伝えたい、心のこもったメッセージで構成されています。ですので、この曲をババ様の蓮華の御足に捧げることで、お誕生日をお祝いさせていただくという私達のささやかな試みです。ですから私達は、この歌の中に喜びを感じ、また、バガヴァンが私達のために奏でてくださるメロディに心を注ぎたいと思います。」と述べられていて、スワミに対する熱い想いを感じました。
初めての試みで、制作過程においては何度も手直ししたり試行錯誤を繰り返されたそうですが、この短期間で曲が完成しスワミに捧げることができたのは、この過程の全てをスワミが導いてくださったからこそだと実感されており、全てに感謝したいと話されていました。
サイ・ババ様の御降誕祭にこのプログラムを通して、皆さんそれぞれの想いでヴェーダやバジャンを捧げ、サイ・ババ様の愛と喜びを感じられた1日になったと思います。
このような一つひとつの機会を大切に、スワミに感謝を申し上げ、また皆さんと共に内なるスワミに近づけるように前進していきたいと思います。
ジェイ サイ ラム
※1アーラティー:締めくくりの意。聖なる光、献火。バジャン会などの締めくくりに歌われる祈りの歌。
※2スワミ:聖者などの尊称、ここではサイ・ババ様のこと。
※3ヴェーダ:世界最古の聖典。太古の聖者たちが悟りの意識の中で聴いた神の真実の言葉を集めたもの。
※4アナンタプル:サイ大学の女子大のあるアナンタプル県の町。
※5サイ・ クルワント・ホール:プラシャーンティ・ニラヤムのダルシャン・ホール
※6バガヴァン:神や半神の呼称、尊者、尊神、至高神 絶対者。
神戸センター
オーム シュリ サイ ラム
尊神サティヤ・サイ・ババ様の蓮華の御足に私の愛を捧げます。
2019年の3月から2年半もの間、バジャン※1を含め神戸センターの定例活動を休止していました。やっと今年10月にSSIOJ(サティヤ・サイ・インターナショナル・オーガニゼーション・ジャパン)の事務局から、定例バジャン会の再開する場合の感染対策のご案内がありました。神戸センターでも10月から月に2回の頻度で、テンプルからのバジャン会をオンラインでお送りする事ができるようになりました。
10月中に2度、テンプルからオンラインで配信する事を試行し、定例的にテンプルからオンライン・バジャン会を配信できる準備を整えました。その結果を踏まえて、11月はアカンダ バジャン会※2の2日目と御降誕祭の朝の祈りをテンプルからのオンライン・バジャン会という形で開催できました。今までの、オンラインのみのバジャン会では、各リードシンガーのインターネット環境や機材のこともあり6名から7名程度の参加でした。オンラインで参加している方のトータルでも14名程度でした。テンプルからの配信ではリードシンガーも9名集まり、ハーモニウム※3やタブラー※4、タンバリンも伴奏に加わり、新型コロナの感染拡大前に近いバジャンチームを構成できました。
まだまだ人数に制限がある中での開催ですが、テンプルにバジャンチームの方が集まって、ハーモニウムやタブラーなどがリズム感良く伴奏し、リードシンガーが高らかに歌い、コーラスが盛り上げる雰囲気は素晴らしいものでした。久しぶりに集まってのバジャン会にも関わらず、神様に捧げる素晴らしいバジャン会となりました。参加者の皆様と一緒に歌っていると、参加した方々が自宅で日常的に神の御名を唱え、バジャンを歌っていたのであろう事は明らかでした。やはり、オンライン配信もテンプルの音響設備からオンライン用に音声を取れるので、自宅からPCなどで視聴していた方々からも、すごく臨場感があり良かったとのお話をお聞きしました。
2年半に渡る感染防止対策によるセンター活動の休止の間には、バジャンチームの皆様にも多くの変化がありました。転勤になった方、引っ越しをされた方、家族の介護が必用になった方、就職された方など、この2年半の間に多くの変化がありました。それらの多くの変化を伴いながらも、この2年半にも及ぶ自粛期間の間も、皆さんは静かにスワミへの愛を持ち続けていたのです。
確かにオンラインでのバジャン会も、この自粛の期間、2年以上は続けてきていました。しかし、テンプルという場にサットサングの皆様が一緒に集まって、神への愛のこもったバジャンを捧げることにより得られる喜びは素晴らしいものでした。本当にバジャンを皆で歌うことにより神の至福を味わうものだと感じました。この度のアカンダ バジャン会、御降誕祭の朝の祈りを通して、サットサング※5の皆様の感じている神様の愛が一段と素晴らしいものに感じられました。
そして、11月23日の御降誕祭の大阪センターの御降誕祭バジャン会、インドのSSIO(サティヤ・サイ・インターナショナル・オーガニゼーション)のライブ放送、東京センターの御降誕祭、SSIOJの御降誕祭のYouTubeライブ放送を鑑賞させていただきましたが、本当にそれぞれが素晴らしく、自然と心に癒しを感じました。私たちはスワミ※6へ愛を捧げているはずなのに、本当にそれ以上のスワミの愛をいただいているのだと再度実感しました。
この11月のアカンダ バジャン会から御降誕祭にかけてのスワミの愛の流れが、私たち帰依者に至福の時間を与えてくださった事に感謝したいと思います。御降誕祭の日の朝の祈りをとおして、本当に何かが変わったんだと感じました。愛で一杯の1日でした。スワミ!本当にありがとう。
神戸センター 世話人
※1バジャン:神への讃歌。ヒンドゥー教の聖歌、礼拝、神の栄光を歌うこと。
※2アカンダ バジャン:世界中のサイ センターで毎年11月第2土曜から日曜にかけて24時間ノンストップで行われるグローバル バジャン。
※3ハーモニウム:小型の箱型のオルガン。片手でふいごの役目をするじゃばらを動かしながら、もう一方の手で演奏する。ルーツは西洋のアコーデオンや大型のオルガン。
※4タブラー:多彩な音色を出すインドの太鼓。
※5サットサング:善人との親交、神との親交、善い仲間と共に過ごすこと、善い仲間に加わること。
※6スワミ:聖者などの尊称、ここではサイ・ババ様のこと。
岩国広島グループ
オーム シュリ サイ ラム
岩国広島グループでは今年になって、残念ながら常設会場が無くなり、コロナ禍でのバジャン会(バジャン:信愛の歌)の休止もあり、寂しい思いでいましたが、運よく御降誕祭の日に、公共施設を借りることができましたので、久しぶりに御降誕祭を行うことができました。参加されたのは4人でしたがサットサング(善人との親交)の大切さを共有できた一日となりました。
御降誕祭の最初は、参加者一人ひとりの人生の中での神とのふれあいの体験と、その後スワミ※1に出会い導かれた体験と喜びを皆さんで分かち合いました。皆さん一人ひとりの幼児期からの神様とのふれあいの環境と体験、そしてスワミとの出会い、ダルシャン※2、その後のスワミとのふれあいと数々の貴重な体験と喜びをお聞きし、その時間だけでも皆さんは喜びに満たされて、感謝の気持ちを共有しました。その後、バジャン練習をしっかりして、心からのスワミへの感謝の気持ちのこもったバジャンを捧げました。
人数は少ないですが、大切なサットサングとスワミへの感謝と喜びを共有できた体験は大切な記憶となりました。
※1スワミ:聖者などの尊称、ここではサイ・ババ様のこと。
※2ダルシャン:聖者や神を拝見すること。
センター・グループ周年祭
大阪センター31周年祭
/ご降誕祭/大掃除
オーム シュリ サイ ラム
大阪センターではコロナ禍の中で3年ぶりに31周年祭(11月10日)及び、降誕祭(11月23日)をセンター会場で開催し、オンライン参加の皆様と共にスワミ※1にお捧げ致しました。また、降誕祭を迎えるに当たりセンターをきれいにしようという提案がありオンラインで募集した10名のメンバーで大掃除を行いました。その活動報告をさせていただきます。
【31周年記念祭】:大阪センター100周年プロジェクトの紹介他
今年は31(サイ)年と大変、縁起の良い記念すべき年であります。バジャン9曲を捧げた後、次の文化プログラムを展開致しました。コロナ禍でもあり当日はセンター会場に10人、オンライン参加で10数名のメンバーが参加くださいました。
「大阪センターの歌」でスタート:
演歌調の「浪速の地に咲いた・・・大阪サイセンター」の歌詞で始まる紹介動画を全員で見ました。各種セヴァ(奉仕)活動や関西地域の降誕祭の演劇風景等、コロナ前の諸活動を懐かしく振り返ることができました。
ババ様の御講話映像:
2004年1月1日の御講話を拝聴致しました。「神への礼拝は奉仕を通して人類同胞の一体性を育む」ということを強調されていました。大阪センターではまだ、セヴァ活動ができておりませんが一日も早く再開できればと思っています。
「大阪センター100周年プロジェクトWEBアプリ」の紹介:
SSIOJ(サティヤ・サイ・国際オーガニゼーション・ジャパン)100周年ビジョンを受けて大阪センターの取り組みについてセンター会場及びオンライン参加者の皆様にプレゼンテーション致しました。この取り組みは「大阪センター専用WEBアプリ(WEBサイト)」を構築し、2週間毎に送られてくる御言葉を各自が実践し、その内容を参加者が共有しお互いの霊性向上に役立てようというものです。
優れているところは英語、ヒンディー語など、外国語の翻訳機能も付けられていて現在、1名のインドの方が外国語で参加されています。でもまだ外国の方が参加手続きをするのは難があると思いますので今後、参加手続きなどのシステム説明会を実施し多くの方にご参加いただき、共にスワミに近づいていけたらと思っています。
【降誕祭】:新しい祭壇中央写真の下で全員バジャン※2、全員アルティ※3
降誕祭を迎えるにあたって23日は祝日でもあり夜の定例バジャン会を昼に振り替えてセンター会場で実施致しました。祝日の午後からでもありセンター会場には16名、オンライン参加では10数名の方がご参加くださり全員でお祝い致しました。当日は歌える方は全員がバジャンを捧げ、バジャン後は全員がアルティを捧げました。
3年ぶりのセンター会場での降誕祭でしたので祝日の午後でもあり、長らくお会していなかった方々とも久しぶりにお会いでき、旧交を温めることができました。
また、すべての行事が終了した後、バジャン参加者の1人の誕生日が降誕祭の2日後ということが分かり、全員で大阪センターでは恒例となっている“Happy birthday to you(ハッピー・バースデー・トゥー・ユー)” の歌でお祝いし、センター同胞の一体性が、ひとつ培われた様に感じました。
【降誕祭前の大掃除】:センター中央祭壇のお写真の取り換え
降誕祭前の19日、大掃除をすると共に祭壇中央のババ様のお写真を取り換える作業を実施しました。中央祭壇の写真説明(写真参照ください)
このババ様のお写真には大阪センター・Bro. Mとプッタパルティ※4の日本人(インド在住者か氏名不明)、そして1人のアメリカ在住のインドの青年、及びそのご家族の物語があります。
その物語は、まだコロナが発生する前に溯りますが、アメリカ在住のインド青年が大阪へ遊びに来られました。彼は不幸なことに夜、大阪の地下鉄ホームで電車に衝突し意識不明のまま病院に運ばれました。その青年の母親の兄弟がプッタパルティのガネーシャ神※5にお祈りをされていた時、1人の日本人と出会い「大阪のサイセンターに知り合いはいないか?」と尋ねられ、Bro. Mへ青年の叔父さんから連絡が入りました。Bro. Mは病院へ行くも親族以外は面会禁止の状態でしたが、親族の者かと問われたりしましたが意識不明の青年の情報を入手され、その青年のアメリカのご両親とインドの叔父さんと日本の中継パイプ役をされました。
大阪センターではその情報を共有化するとともに、急いでアメリカから飛んで来られたお父様と共に、青年の回復をバジャン参加者全員でお祈りし、ガーヤトリーマントラ※6をスワミに捧げました。後日、幸いなことにその青年は意識を取り戻され無事にアメリカへお帰りになられました。その青年とご家族にとって大変な受難でしたがスワミの大きな恩寵を頂戴されたのだと思いました。
プッタパルティのガネーシャ神へお祈りされていた日本人の方はこの物語をご存じないと思いますが、その方のお働きも本当に大きく、その出会いを計画なさったスワミの計らいを感じます。奇跡とも思える出会いで本当に喜ばしいことです。
その様な経緯のお礼にとBro. M宛てに大きなババ様のお写真がインドの叔父さんから届けられました。このお写真はマンディール※7に飾られているお写真と同じサイズの大きさらしいです。一度、大阪へお越しの時は是非、大阪センターへお越しくださいませ。この大きなお写真のババ様がお迎えくださいます。
最後に今年はコロナ禍が収まらない中で31周年祭、及び降誕祭をセンター会場で3年ぶりに開催できましたことを心よりスワミに感謝申し上げます。また、100周年プロジェクト活動の展開にあたっては、より魅力のあるWEBシステムへと改善を積み重ね、霊性向上に繋がるように取り組んでいきたいと思います。
ジェイ サイ ラム
※1スワミ:聖者などの尊称、ここではサイ・ババ様のこと。
※2バジャン:神への讃歌。ヒンドゥー教の聖歌、礼拝、神の栄光を歌うこと。
※3アルティ:締めくくりの意。聖なる光、献火。バジャン会などの締めくくりに歌われる祈りの歌。アーラティ。
※4プッタパルティ:スワミの生誕地であり本拠地である町の名前。
※5ガネーシャ(神):ガナ(神群)のイーシャ(主)の意。ヒンドゥー教のシヴァ神の長男である象頭神。日本名は聖天あるいは歓喜天。
※6ガーヤトリーマントラ:太陽神に捧げられる讃歌。
※7マンディール:礼拝堂、神殿。ここではプッタパルティの礼拝堂を指す。
帯広グループ26周年祭
オーム シュリ サイ ラム
帯広グループ26周年祭の報告をさせていただきます。
2022年9月25日、帯広グループの26周年祭をオンラインで開催しました。帯広グループ5名、札幌センターから3名が参加してくださり、合計8名での記念祭でした。
今回の周年祭はBro. Kの発案によりテーマは「サットサング※1:サイと私たちの絆」と題し、内容は、過去の思い出深い行事を振り返りながら当時の感動を思い返し、私たちはいかにスワミ※2からたくさん愛されているかを再確認することで、これからもより一層スワミに愛される人間になることを決意する、というプログラムでした。
御言葉「あなたと神を結びつける糸は、愛と恩寵という糸です。あなたの愛と恩寵という絆が存続し、強固であるように、そのような吉祥の願望を心に抱くよう心がけなさい」(プレーマヴァーヒニー第29章)
『あなたのサイへの愛は強固なものになっていますか?神を見ること(ダルシャン)、神に触れること(スパルシャン)、神と話すこと(サンバーシャン)を求める「痛み」がありますか?』
このような導入からはじまり、思い出深い行事として、8名の内6名が参加した1999年の仏陀プールニマー祭※3の文化祭を取り上げました。北海道地域が一つになって取り組んだアイヌ民族の踊り「サルルンカムイリムセ」と文化祭フィナーレのステージ上でスワミが祝福してくださっている様子のビデオを鑑賞しました。「サルルンカムイリムセ」とは、鶴の踊りという意味で、親鶴が子どもの鶴に飛び方を教えている様子を表現したアイヌ民族の踊りです。民族文化を伝承している保存会の協力を得て、2ヶ月をかけ札幌と帯広のメンバーが練習を重ねました。その「サルルンカムイリムセ」のビデオを見た後、「スワミの『御前』で演じることを意識していましたか?」との質問には、「会場が暗かったためスワミの姿は見えず、ただただ演じることに集中していた」と、当時を思い出し皆さんがお話しされていて、緊張感とともに、演技に深く集中していたことがうかがえました。
続いて文化祭フィナーレのビデオです。出演者全員がステージに集合しているとスワミが来られて出演者を祝福している様子が流れています。画面には私たちの姿も映っています。
「声をかけられている方、スワミに触れられている方もいますが、当時どのように感じましたか?」との質問では、「ただただ嬉しかったことを覚えています」「スワミに出会って日も浅く、その恩寵の大きさをよくわかっていなかったと思います」「スワミに触れられて祝福されたと感じましたし、達成感と受け入れてもらえたと感じました」「悩み事が多かったのですが、スワミに触れられてすっと気分が晴れたことを覚えています」などなどのお話しがありました。
ビデオではアルティ※4の後、スワミが大勢の日本人の間を歩かれ、「ナーラーヤナ ナーラーヤナ」のフレーズが何度も何度も続いた様子もながれていました。この文化祭に関しては、「スワミに少しでも良いものを披露しよう!」という皆さんの熱意がとても大きかったこと、肉体のスワミに近づくことができ本当に貴重な体験であったこと、そしてスワミにたくさん祝福されていたことを再確認できたと皆さんがお話しされていました。
プログラムはこの後、「思い出の写真を見ながらスワミとの絆を思い起こそう」ということで、仏陀プールニマー祭に参加されなかったお二人を含め、最も記憶に残っているスワミとの思い出をお話ししていただきました。
プログラムの最後は「皆さんの信愛は、あの頃より熱くなっていますか?私たちの愛と神からの恩寵という絆をさらに強固にするために、本日、こうしてスワミと自分との歴史を振り返りました。今改めて強固にするための決意を教えてください」というものでした。
皆さんからは、「北海道ではヴェーダ※5をたくさん学ぶ機会を得ている。これからは今まで以上に意欲を持って学んでいきたい」「オンラインでのいろいろな行事やヴェーダの学びをとおして、ぐいぐいと前に引かれているのを感じている。スワミとそして皆さんに感謝しながらこれからも励んでいきたい」「当時の方がスワミを知りたい、近づきたいという思いが強かったと思う。
現在はセンター・グループの行事をこなすことに気持ちがある気がする。最近ヴェーダを学ぶ機会をたくさんいただいているので、ヴェーダ・チームの皆さんの努力に感謝しながら、スワミに少しでもお返しできるよう励みたい」などのお話がありました。ヴェーダを頑張りたいというお話しをされている方が多かったのですが、これは2018年からオンラインでの北海道ヴェーダ・クラスを月に2回行っていたため、全国のヴェーダ・クラスにも参加されている方が多いからです。「大勢で唱えるヴェーダはまさしく一体性であり、一体性は大きな喜びにつながります。学んだことをスワミにお返しできるように、そして皆さんと喜びを分かちあえるように、これからもヴェーダに励んでいきましょう」とまとめられました。
その後バジャン(神への賛歌)※6、閉会挨拶で区切りを付けた後に、さらに「最後に一言」と言うことで皆さんに今回の感想をお話ししていただきました。「皆さんからたくさん愛をいただいた周年祭でした」「オンラインになってから札幌、帯広が近く感じられ北海道は一つのセンターと思っています。感謝です」「仏陀祭を思い出し、感動が蘇りました」「皆さんのスワミへの強い愛が伝わってきて、北海道のメンバーは少ないですが『量より質です』というスワミの言葉を思い出しています」などなどの感想が述べられました。
最後に皆さんにビデオカメラをオンにしていただいて、笑顔の集合写真を撮影し、帯広グループ26周年祭のすべての日程を終えました。
スワミありがとうございました。
ジェイ サイ ラム
※1サットサング:善人との親交 神との親交、善い仲間と共に過ごすこと、善い仲間に加わること。
※2スワミ:聖者などの尊称、ここではサイ・ババ様のこと。
※3仏陀プールニマー祭:ヴェイシャーカ月の満月の日に行われるお釈迦様の誕生・成道・涅槃を祝う祭日。
※4アルティ:締めくくりの意。聖なる光、献火。バジャン会などの締めくくりに歌われる祈りの歌。
※5ヴェーダ:世界最古の聖典。太古の聖者たちが悟りの意識の中で聴いた神の真実の言葉を集めたもの。
※6バジャン:神への讃歌。ヒンドゥー教の聖歌、礼拝、神の栄光を歌うこと。
ナヴァラートリ2022
ナヴァラートリは、九つの夜という意味でドゥルガー・ラクシュミー・サラスワティーの三女神を3日ずつ礼拝するお祭りです。10日目のヴィジャヤダシャミー(勝利の10日目)と合わせてダシャラーとも呼ばれ、悪に対する善の勝利を象徴し、ドゥルガー女神が悪神マヒシャースラを倒したこと、ラーマ※1がラーヴァナ※2を倒したことが祝われます。プラシャーンティ・ニラヤム※3ではヴェーダ・ヤグニャ(供儀)・女神礼拝・聖典朗読・奉仕・霊性学習など、あらゆる分野に渡るプログラムが行われています。
2021年はSSSIOJ(シュリ サティヤ サイ インターナショナル オーガニゼーション ジャパン)の行事として各センターグループ・チームがそれぞれに捧げ物を企画して動画を作成し、YouTubeを使用して映像を10日間公開しました。本年度はヴェーダチームの特別プログラムとして実施することとなり、オンラインアプリ『ZOOM』を使用して開催しました。テーマは11月に開催される今年の御降誕祭のテーマと共通としました。
〜 テーマ
神聖なる母 シュリ サティヤ サイ DIVINE MOTHER SRI SATHYA SAI
◇日時
9月26日~10月5日 10日間
第一部:ヴェーダチャンティング 20:20~21:00
第二部:特別プログラム 21:00~22:00
◇第一部:ヴェーダチャンティング
10日間で唱えたマントラは以下の通りです。
・ガナパティプラールタナー
・ナマカム
・チャマカム
・バーギャ スークタム
・ドゥルガー スークタム
・マントラ プシパム
・サルヴァ デーヴァター ガーヤットリー
・ナ カルマナー
・ニーラー スークタム
・ドゥールヴァー スークタム
・シリー スークタム
・メーダースークタム
・ラグンニャーサハ
・ガナパティ プラールタナー ガナパータハ
・サラッスワティー プラールタナー ガナパータハ
・クリミ ナーシャカ マントラム
・プルシャ スークタム
・ラグンニャーサハ
・スワスティ ヴァーチャカ シローカ
マントラ チェックを完了した20名の方々が各マントラ(ルッドラムは各章)を一人でリードしました。
◇第二部:特別プログラム
〜女神のガーヤトリーマントラのチャンティング練習
ナヴァラートリ期間は3日ごとにドゥルガー女神、ラクシュミー女神、サラスワティー女神を礼拝する期間となるため、それぞれの女神様のガーヤトリー マントラを練習しました。
ガーヤトリー マントラはヴェーダの真髄とみなされており、人を一切の心配と罪から解放します。ガーヤトリー マントラという名前は、このマントラがガーヤトリーという名の韻律(チャンダ)で書かれていることに由来します。この韻律は8音節×3行、計24音節より成り、特に神聖な韻律であるとみなされています。個々のヴェーダの神ごとに、その神を讃えて唱えるガーヤトリー マントラが存在します。
〜スピーチ
ヴェーダチームのメンバー8名の方が毎日スピーチを捧げました。ナヴァラートリ、ラーマーヤナ※4、女神様、ヴェーダについてなど、様々な体験談とスワミ※5との対話をシェアしていただきました。
〜特別ヴェーダクラス
「ガーヤットリー マントラハ ガナパータハ」
テキストと音源は、ヴェーダチームのホームページSai Veda Libraryで公開しています。日々唱えているガーヤトリー マントラについて、一語ずつ繰り返し唱える方法「ガナパータ」を練習しました。より深くガートリーマントラを理解し、唱えることができる機会となりました。ヴェーダの唱え方は5種類あります。通常は、サンヒターパータの形式で行います。他にはパダパータ、クラマパータ、ジャターパータなど様々な形式がありますが、ガナパータは、その中でも最も難しい形式です。昔はヴェーダが文字で記されている本などはなかったため、ヴェーダのすべてを暗記する必要がありました。そのため、いろいろな唱え方はヴェーダの言葉を決して忘れないようにするための方法のひとつでした。
そして、ガナパータは特に言葉の繰り返しが多く、力強い唱え方です。ガーヤトリー マントラの力強さが際立っていました。
〜バジャン
今回、初めてヴェーダチームとして毎日バジャンを捧げました。オンラインと言えば毎日ヴェーダを練習する場所でしたが、今回はバジャンの練習を重ねて捧げました。毎日のプログラムをバジャンで締めくくることができることは大きな喜びでした。
〜御言葉
ヴェーダチームのメンバー9名の方が交代で毎日の司会を担当しました。プログラムの最後には、それぞれに選んだ御言葉とナヴァラートリについてメッセージを発表しました。定例活動でいつも熱心に参加いただいているメンバーの方々に、今回はプログラムを運営するセヴァに参加していただくことができました。オンラインで声を出すセヴァは、多くの場合は家に一人きりで本当に緊張するものです。毎日交代でメンバーの方々が司会をするプログラムは新鮮で、それぞれの思いが伝わり、一体性をもって10日間にわたるナヴァラートリのプログラムを捧げることができました。
9月28日は、第一部のチャンティングで終了し、21時からはスタディーサークルチームのスタディーサークルに参加できるようにしました。他のチームによるナヴァラートリの特別プログラムに参加することができ、大いに啓発されることがありました。
10月1日には、帯広グループがアニメーションドラマ「チューラパンタカ物語」を捧げました。これは2018年に帯広グループが北海道合同サーダナキャンプの際に作成したアニメ作品です。ナヴァラートリは、母の慈愛、善が悪に勝利すること、愛がエゴに勝利すること、思いと言葉と行動の純粋性などがメインテーマですが、この物語は、母の愛を象徴する仏陀の慈愛、心の純粋性がエゴを克服することをテーマにした物語でした。
10月2日はミニスタディーサークル テーマ「神聖なる母」を1988年10月14日のナヴァラートリ期間の御講話をテーマにして行いました。母親はナヴァラートリ祭の期間に崇める三女神の象徴であるという御言葉から、母と子の関係を考えました。人生の困難に出会った時に、何より母親の祝福をもらうことで解決できるという体験談がありました。また、肉体の母だけではなく5つの神聖なる母性としての雌牛・大地・肉体を維持する神聖原理・大聖仙・グル(霊性の師)は、すべてが母親であり母親はこの5つの特性を表すという御言葉から、より広い母なる神についての理解を深めました。
最終日の10日目ヴィジャヤダシャミーは、あらゆる科学に通じ、非常に強力だった、ラーヴァナという邪悪な心の持ち主が倒された日であり、ラーマがアヨーディヤーの都で王位に就いた日でもあります。最終日の特別プログラムは、メンバーが全員で発言をするサットサング(善人との親交)として、ナヴァラートリについての振り返り、日々のサーダナ(霊性修行)、体験について分かち合いました。
以下参加者の感想からの抜粋を紹介いたします。
私は自分の小さな目標を、遅刻しないで、ガナパティプラールタナーの最初から参加することに決めて、何とかその目標は達成することができました。毎日、とてもスムーズな進行に、どれだけ練習されたのだろうと敬服していました。スピーチも毎日素晴らしくて、聞き入ってしまいました。ひとりでリードするバジャンも、リズムも完璧で、どのように練習されたのだろうかと毎日、感嘆と感動の連続でした。皆様のババへの愛と、ヴェーダへの思いの強さは、比類ないもので私はとてもとても及びません。自分と比べると落ち込んでくるので考えないで、感動だけ味わっていました。
私も、もっともっと神聖な思いを培ってヴェーダを唱える声やお話をする声に現れるようになったら・・・。いつのことかわかりませんが、そのときが、来ることを願って皆様を目標に頑張ってゆけたらと思います。
ナヴァラートリが始まり、身体が元気になってきたように感じられました。通常日々の仕事で疲れるとマイナスな雑念が増えますが、雑念が減ってクリアーになり、良い思考が浮かびやすくなったと思います。ヴェーダの音は神そのものを現しているとスピーチにもありましたが、今通常クラスで学んでいるブルグヴァッリーを練習し始めた時の感覚を思い出しました。何度も聞いて練習するうちに、そこはかとなく幸福感が湧いてくるので、なんだろうと思いヴェーダホームページを確認すると、ブラフマンは至福であるというブリグが至福に到達する過程のお話が出ていました。
ヴェーダはまず発音からといわれており、まだまだ正確に唱えられる訳ではありませんが、ブルグヴァッリーの内容にかなりの興味を持っていたこともあり、音が現すそのものの意味のほんの少しだけですが感じられように思えました。
今年はヴェーダチームでの取り組みになりましたが、チャンティング、お話に加えてヴェーダクラス、御言葉、バジャンも入りとても充実した内容になっていると感じています。しかも、チームの多くのメンバーに捧げる機会を与えていただいていることでチームとしての一体感も感じられ、チームとしての絆も深まっているのではないでしょうか? ヴェーダチームにいて本当に良かったと思います。また、スタディーサークルチームとも連携をしてスタディーサークルも取り込まれたことはとても良かったと思います。スタディーサークルチームとも一体感を感じました。
忙しい毎日の中で10日間のプログラムに参加することができるだろうかという不安もありましたが、思い・決意すれば成し遂げられることを実感しました。オンライン定例活動でも毎日ヴェーダチャンティングは行っていただいていますが、この10日間は自分の中で特別なチャンティングになりました。神様に向かって行く意義を、お祭りははっきりと認識させてくれます。そしてお祭りの後にも続く毎日のヴェーダチャンティングが、この10日間と等しく神性で神に向かうものであることに気づき、感謝が溢れます。ヴェーダチームとしての活動が充実し、明確になった気がします。多くのメンバー、参加者、そしてスワミとのつながりを深め、ヴェーダに浸ることができる一年で一番すばらしい機会の一つだと感じました。 サイラム
サイラム バジャンを担当させていただきました。ヴェーダチームでバジャンの企画は初めてだったのですが、ヴェーダチームの仲間たち、神の仲間たちは結束力がすばらしく、とても協力的でした。私がバジャンリードをお願いすると、誰もが快く引き受けてくださり、誰にお願いすればよいのか相談に乗ってくださる方、リハーサルのコメント係を一緒に行ってくださる方もいらっしゃり、不安など一つもなく任務遂行することができましたこと、スワミの御業としか考えられませんでした。また、リードシンガーの方々は気になるところが無くなるまで何度もリハーサルにお付き合いくださり、リードシンガーでない方々もコーラスの練習に協力してくださり、バジャン、一体性をスワミにお捧げできましたこと、皆様、スワミに感謝いたします。 サイラム
※1ラーマ:トレーターユガにおける神の化身、美徳と正しい行いにおける最高の模範。
※2ラーヴァナ:『ラーマーヤナ』に出てくるランカーの羅刹(悪鬼)の王。
※3プラシャーンティ・ニラヤム:プッタパルティにあるサイ ババの住まいとアシュラムの総称。至高の平安の館の意。
※4ラーマーヤナ:ヴィシュヌ神の化身ラーマの物語。インドを代表する大叙事詩の一つ。
※5スワミ:聖者などの尊称、ここではサイ・ババ様のこと。
Wednesday, October 11, 1961 to Wednesday, October 25, 1961
多摩グループ17周年記念祭
オーム シュリ サイ ラム
シュリ サイ・ババ様の蓮華の御足に捧げます。
令和4年10月6日(日)秋の空が晴れ渡る日に多摩地域郊外の市民センター和室にてSSOIJ(サティヤ・サイ・インターナショナル・オーガニゼーション・ジャパン)多摩グループ17周年祭が行われました。
今回はオンラインでお祝いするか、リアルでの活動にするか、検討するところから始めました。というのは3年程オンラインで活動を行っている間に、市民センターの予約の仕方がコロナ対応込みで変わっていたり施設スタッフも入れ替わっていたり、マスク着用が義務だったりと、また新たに始めるような形に感じられたからです。会場的には人数制限もなくなり飲食可能ということで一時期よりは通常に使えるようになっていました。ちょうどそれぞれのサイグループ・センターの判断で活動を始めて良いとのことだったので、いろいろ考慮した上で段階的に、まずは少人数でリアル活動にて行うことにしました。
プログラムですが、スワミ※1は自国の文化を大事にするようにおっしゃっておられます。もう何年も前ですがサイユース活動でお正月に書道やお餅つきを行ったことがありました。
最近ご縁ができたこともあり、前半のプログラムは初めての企画で、『彩茶会(サイ茶会)』として茶道を通して日本文化を学んでみました。
最初にワークショップ形式で、「茶道は禅を中心に儒教・老壮思想・禅宗建築・華道・書道・着物・日本の各地域の陶器などあらゆる教養や文化と結びついています。また、もとは禅宗からきていますので人間的教養を大切にし、サイ・ババ様のおっしゃる五大価値にとてもつながるものが感じられます」といった内容のお話をしました。
続いて実践です。市民センターの和室が茶室になっており、電気式ですが炉が切ってありますので本式に近い形で行えますが、参加者はみな初心者ですのでお稽古のお茶会の形で行いました。
まずは先生がお茶をてて一服いただきます。お菓子は先生の手作りの栗の形を模した栗きんとんです。続いて、私たちもお茶を点ててみます。お茶を点てる前にもいろいろな所作があり、一つずつ先生に教わります。実は今回のお茶会前にさんというお茶を運ぶ役の練習なども少々行っておいたのですが、本番になると手順通りに動けなくてこちらも練習しながら学んでいきました。一通りメンバーにもお茶を点てていただき、「そろそろおしまいにしましょうか」と話していると、バジャンから参加予定だったメンバーが間に合って、その日参加のメンバー全員でお茶室に揃いました。最後にお茶を点てた時に、みなの時が止まるような、とても静まる時間がありました。
続いてはSSIOJ副会長のBro. Oのスタディーサークルで、『ラブ オール サブ オール(すべてを愛し、すべてに仕えなさい)』をテーマで行いました。感覚的に神(愛)を感じたことがある、論理的思考での神についての見解、これから自分が行っていく役割など、メンバーそれぞれのお話をとおして最後には見事にみなのエネルギーが循環するようなスタディーサークルでした。
バジャンはUご夫妻が楽器を持参してくださり大変助かりました。久方ぶりに地元地域にてサットサング(善人との親交)で行われたバジャンで、歌は波動としてエネルギーで満たされ、伝わっていくのが感じられました。
バジャン後にみなさんに一言ずついただき、その後持参したお料理での食事会で久方ぶりにみなさまとゆっくりできました。Bro. Oもおっしゃっていたのですが、その後3日ほど頭が活性化するような感じでした。ババ様を通じてサットサングのみなさまと交流できましたこと、今年も無事、周年祭が迎えられましたこと、深く感謝申し上げます。
オーム サイ ラム
多摩グループ一同
福岡グループ28周年記念祭
前回、前々回まではコロナ禍のため記念祭はオンラインでの開催でしたが、10月23日(日)ようやく、28回目となる福岡グループ記念祭を通常開催することができました。ただ自粛解除とはいえ未だ感染が収まっていないことを考慮して、ゲストや地域グループにはお声がけせず、福岡グループだけで定例会と同じ時間で行いましょうということでまとまりました。
それでもスワミ※1に感謝せずにいられないことは、インドからの留学生のBro. Sさん、千葉から福岡へ移住されてきたSis. Mさんという新たな仲間に恵まれたおかげで、再開にふさわしい新鮮な気持ちで記念祭を迎えることができたことです。
記念祭はガネーシャバジャンに始まり、オーム三唱、108の御名、挨拶をはさんでヴェーダ吟唱、そして会員スピーチへと進みました。今年はSis. Mさんにスワミとの出会いと御教えを生きるきっかけとなったエピソードを語っていただきました。簡単にご紹介します。
Mさんは仕事や人間関係のストレスで疲れ果て、どこかの海でのんびり癒されるつもりで2003年1月に南インドへの旅に出ます。ところが夜間、空港から宿へと向かうために乗り込んだタクシー運転手との会話をきっかけに、まったくプランになかったプッタパルティ※2へと向かいます。
そして初めてのダルシャン(聖者や神を拝見すること)を経験し、疑いや疑問を持ちつつもアシュラム(修行場)の滞在は居心地が良く、出会う人々からサイ・ババのことや体験談を聞いているうちに心を動かされ、サイ・ババをただ見るだけの3日間の滞在が1ヶ月、2ヶ月と延長し結局旅をすることなくマハー・シヴァラートリ※3を迎えます。
そして幸運にも何世代ものカルマ(行為の結果)が解消されるという金のリンガム※4をみることもできました。しかしその体験を堺に、自身で認識できるほどの勢いで意識が変り、心が開き始めると同時に閉じ込めていたネガティブな感情、トラウマ、痛み、怒り、不安が次々と出てきて苦しむことになります。
ダルシャン中、スワミに何度も苦しみの理由を心で問いかけても答えは見つからず、混乱状態が続き信じる気持ちがまた疑いへと変わり始めていた日にそれは起こりました。部屋に戻ると自分ベッドの上に一枚の紙が置かれていてそれは「私に全託しなさい」というメッセージで始まるある帰依者にスワミが送った手紙のコピーでした。「なぜ動揺するのですか?あなたは心配事をすべて私に任せなさい・・・」読み進めるとともに涙が溢れ、そしてそれが問いかけに対するスワミの答えだと理解します。そのスワミの計り知れない愛で満たされた経験を機に全ての疑いが消え去り、全てをスワミに託し真実の道を生きようという決意が生まれたというお話をいただきました。
この体験談から私達グループの心も温まり、全託の大切さを再認識したところで愛をこめてディボーショナルソングを歌い、『至高の平安 プラシャンティ・ヴァヒニ』のスタディーサークルです。これは英語版のPDFが公開されているおかげで留学生のBro. Sも交えた充実したディスカッションになりました。
そして最後はバジャンで28回目の記念祭を締めくくりました。定例活動もままならない日々が続き、今もまだ不安定ではありますが、仲間も増えこのように活動もできています。福岡グループはスワミにすべてを託し、心配ごとや出遭う困難にとらわれずこれからも力強く歩んでいきます。
神よ、あなたのご意思のままに。あなたのなさるままに。
ジェイ サイ ラム
※1スワミ:聖者などの尊称、ここではサイ・ババ様のこと。
※2プッタパルティ:スワミの生誕地であり本拠地である町の名前。
※3マハー・シヴァラートリ:一年で月が一番細くなるパールグナ月黒分(満月の翌日から始まる新しい一ヶ月の前半)十四日の夜に行われる大シヴァ神祭。シヴァ神は破壊を司る神。
※4リンガム:細長い球体でシヴァ神を象徴する。スワミはマハー・シヴァラートリ祭の最中に、体内でリンガムを物質化して口から出す。公衆の前で出すときもあれば、人の目に触れずに出すときもある。このリンガムはヒランニャガルバ(黄金の宇宙卵)とも称される。